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吉本興業で35年!竹中イサオの“泣く子も笑う”処世術-Vol.13

竹中イサオ

お笑いの総本山、吉本興業のプロデューサー生活13,000日、5,000人の吉本芸人と渡り合った竹中イサオの処世術コラム。社内外、業界内外からの悩みや疑問、提案に対してボケとツッコミでビシビシ返していきまっせ!

竹中 功(たけなか いさお)

1959年大阪市生まれ、吉本興業で約35年間タレント養成やイベント・映画製作を担当。数々の謝罪会見をこなした「謝罪マスター」でもある。
単行本「よい謝罪 仕事の危機を乗り切るための謝る技術」(1,400円+税)、日経BP社より好評発売中!

相談:「ツライこともセツナイことも、何でも笑いのタネに変えられる人になりたいです。」(ふしぎの国のメルちゃん)

ということは、最近、「ツライこと」「セツナイこと」があったんでしょうな?どんなことかな?

仕事でプレゼンが上手く行かなかったとか?後輩に立場を抜かれた?上司からのセクハラや後輩との人間関係?彼氏彼女や家族との人間関係?誰かに一目惚れしたとか?誰かに暴力でも振るわれたん?親友から心無い言葉を言われたとか?スマホをGパンに入れたまま洗濯してしまったとか?ケガや病気がなかなか治らないとか?借金とか?愛するペットが亡くなったとか???(どれも、外してるやろな?)

その人にはその人だけの「辛いこと」「切ないこと」それに「悲しいこと」もあるよね。他人には分かりっこないものですよね!?好き勝手に他人のことを書き並べているボクにだって色々アレコレありますもん。買ったこともないのに「宝くじ当たらへんかなぁ!?」って悩んでいます。「私には何にも悩みがございません」と言う人は「それが悩みです」と言います。
人間てワガママなもんですね。

ただ、これが身体や命に関わることだったら、何を差し置いても対処してくださいよ。病院に行くなりして、医師に相談してまずは平常に戻してください。西洋でも東洋でもいいです。ボクは「医術」に頼るのがいいと思いますわ。

でもそうではない、精神やココロの問題なら一緒に解決しましょうや!

しかしこういう、気分や気持ちのアップとダウンはあって当たり前。健全に生きてるってことやと言えます。何なら「喜怒哀楽」を全身で感じている人は、いない人に比べて、身体的にも精神的にも健康やと思います。これって精神やココロの運動なんですよね。実際の運動をさぼると太ったり血圧が上がったり不健康になりますよね。実は同じことなんです。精神やココロも内なる運動で鍛えられているんですね。

とか言うても、メルちゃんの言うように、「辛いこと」「切ないこと」を笑いの種に変えちゃいたい気持ちは良く分かります。それができるんは、特別な人だけが使える不思議な力、「マジック」なのでしょうか?

実は、誰でもできる方法があるんです。

それは、「自分で自分を笑う」ってことなんですね。
「自分自身」を外から見て、笑ってあげましょう。切なく、辛く、悩んでいるあなたを第三者の視点から眺めてみて、笑うのです。少し自分と距離を取って見てみると、少し冷静に見てみると、そんな自分を「クスッ」て笑えるもんなんです
それに慣れたら、今度は人に伝えて、笑ってもらうのです。「何でもお笑いのタネにしたい」って言ってたやないですか?笑ってもらえたら本望でしょ!?

一つ目の例はこんなんです。
「最近、太ってきて去年のワンピース入らへんねん、どうしよう?」と悩むより、友だちに「最近、太ってきて去年のワンピース入らへんねん、お肉あげよか!」に替えるんですね。
二つ目の例では、「先週、彼氏に振られてん。もう二度と恋なんかせぇへん!」と言うのを、「先週、彼氏に振られてん。ええ機会やから、勢いつけてもう三、四度は恋しようと思てるねん!」などなど。

実はこういうは普段の口癖に現れているって言われてます。ポジティブ・シンキングの人はポジティブな口癖を、ネガティブ・シンキングの人はネガティブな口癖を持っているのですな。少し意識して言葉を替えてみるとアラ不思議、同じことを伝えているのに「笑い」が生まれてくるんです。
そうすると今度は、一つ目の例なら「そんな肉いらんわ!」と、二つ目の例なら「恋多きおばちゃまか!」などと「ツッコミ」が飛んで来るのです。ここでプロならまだまだボケを被せて投げてくるんですが、素人さんはここらまででいいでしょう。

ここですね、大事なのは。ボケてみるってことでツッコんでもらえるので、明るいコミュニケーションが生まれるのです。ねっ、ここで「辛さ」「切なさ」が美味しいネタに変わるやないですか!?

昔はよく、「東京の笑いと大阪の笑いの違いは何ですか?」なんて言う質問をされました。
その回答は今も変わらないんですが、「東京の笑いは他人を笑い、大阪の笑いは自分自身を笑う」なんて話しています。
実際に大阪の芸人さんは自虐ネタも多いですし、親や兄弟もダシにして笑いを生み出します。
古くは坂田利夫さんが妹さんの結婚式で、「不束(ふつつ)かな妹ですが、よろしくお願いいたします」と言うところを「ふしだらな妹ですが」と挨拶したり・・・。自らのことを「アホの坂田」と名乗って舞台に立ち、1972年に発売になったシングル盤「アホの坂田」は深夜放送発で6万枚の大ヒット。にも関わらず、関西では「サカタ」と言う苗字を持つ人がみな「アホのサカタ」と呼ばれることとなり、放送は自粛、レコードも廃盤になった歴史がありますねん。
究極の「自虐ネタ」なんですがね!

メッセンジャー黒田くんは家があまりにも貧しくって「オカンに二度捨てられた」とか「家に食べるものが何もないので、ネズミに耳たぶをかじられた。」とかネタにしてましたな。
麒麟・田村くんの「ホームレス中学生」は彼の自伝ですが、ある日、自宅が差し押さえられてしまい、その時父親が兄弟3人に言ったセリフは、「家には入れなくなりました。厳しいかと思いますが、これからは各々頑張って生きてください。・・・解散!!」。その後、公園で生活をしている時に段ボールを食べたことがある、などというお話です。

ほら、みな自分を笑うことで人を楽しませてるよね?
別にみなさんが芸人になってくれんでもええけど、こんなポジティブな表現は自分をも救ってくれるんよね。ぜひとも口癖を見直すところからやってみましょか!

「ポジティブ・シンキング」は普段の口癖から変えれるねん。ここが肝やで。

一回きりの人生、自分を笑うと日々が楽しくなるねん。


イサオへのお悩み・ご質問などなど、大絶賛受付中!!下記までお気軽にどうぞ!

>>>LASSICイサオへのお便り窓口: marcom@lassic.co.jp


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「よい謝罪 仕事の危機を乗り切るための謝る技術」(日経BP社 1,400円+税)


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