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吉本興業で35年!竹中イサオの“泣く子も笑う”処世術-Vol.14

竹中イサオ

お笑いの総本山、吉本興業のプロデューサー生活13,000日、5,000人の吉本芸人と渡り合った竹中イサオの処世術コラム。社内外、業界内外からの悩みや疑問、提案に対してボケとツッコミでビシビシ返していきまっせ!

竹中 功(たけなか いさお)

1959年大阪市生まれ、吉本興業で約35年間タレント養成やイベント・映画製作を担当。数々の謝罪会見をこなした「謝罪マスター」でもある。
単行本「よい謝罪 仕事の危機を乗り切るための謝る技術」(1,400円+税)、日経BP社より好評発売中!

相談:「定年間近のおっさんです。趣味がないので定年後が心配です。竹中さんのようにバイタリティ溢れるおっさんになりたいです。」(定年太郎さんより)

おお!いい質問ですね。

定年を迎えたら「趣味を楽しみたい!」とかですよね?ボクもちょうど新しい趣味を探してまして、趣味を増やすのが趣味になってきたとこなんで、良かったですわ。お任せあれ!ええのがイッパイ落ちてますやん。
一緒に探しまひょか? 

さてさて、どこに行きましょうかね?とりあえず駅前に集合しましょうか?

不安や心配事のせいで、体や頭に痛みや辛さが出てるなら、まずクスリ屋さんに行くのがええかも知れませんな。痛みや辛さを取り除いてからのほうが、いい「趣味」に出会えそうですもんね。ボクも少々、馬力不足なんで、鉄腕アトムのように百万馬力がつくクスリかドリンクでも探したいところです。

思えば、最近のクスリ屋さんは自分で商品を選べるようになりましたよね。昭和の時代はお客さんが商品に触る事はできなかったものです。白衣を着た店主に言われるがままに購入してましたもん。しかし平成の今、自分で箱の裏を読んであれこれ思案ができるようになりました。時代は変わりましたなぁ。高速で良く効くけど劇薬みたいなのもあれば、毎日飲んでも効果がよう分からん、でもクセになるサプリメントなんかも豊富ですわ。クスリを買うのも素人の自己責任とは此れ如何に!?この際、クスリ選びも趣味になりそうです? 

そしたら次は、本屋さんで「趣味」探しをしましょうか!

まずは、興味もなければ、自分の趣味になるはずもないと予想される棚に向かいましょう。
「ミドリガメの飼い方」がありました。天王寺の「亀の池」の亀を思い出して自宅で飼ってみようとは思いませんか?ダメですか?
続いて、「インコの飼い方」を見つけました。パラッとめくると「セキセイインコ」って漢字で「背黄青鸚哥」と書くとありました。ここで触手が動きませんか?ハマったら飼育に進んでください。そう、インコを飼うのを趣味にするのです。
ここでもし漢字に興味を持ったら、辞典コーナーに移動するのもいいですね。

ハマらなかったなら、もう少し歩きましょうか。

「心理学」のコーナーがありましたね。改めて「勉強」を趣味にするのはどないですか?「心理学のお勉強」は、「基礎心理学・応用心理学」などから始まります。そこでは「ヒトの情報処理の構造を学ぶ」なんて書いてますね。ボクも新たに学ぶことが「趣味」にならないものかと案じましたが、難しくって無理でした。残念。

続いて映画のコーナーへ。「映画とは何か:フランス映画思想史」「ゴダール原論」に出会いました。映画論を本で読むのもええけど、「フランス映画をDVDで観てみようか」という気になりませんか?レンタルビデオ屋に行くか、オンラインで見るかも悩みますねぇ。もうこれ以上、映画コーナーには深入りせず、他を回りましょうか。気になりはするのですが、「シン・ゴジラ」関連もパスしましょうかね。

ビジネス書コーナーがありましたね。私の書いた「よい謝罪」(日経BP社刊)が平積みされてます。もう読んでいただけましたか?笑
いえいえ、今日は定年後の趣味探しなんで、ビジネス書ノウハウ本など見向きもせず、会社も仕事も忘れて、自分にとって意外な趣味を探しましょ!

少し歩くと「男のひとり料理」がありました!ちょっとええですね!道具を見極め、食材を吟味し、自らが追求する味・料理を創造できるのです。どうですか?「ああ、調理器具や食器も気になってきた。スパイスも色んなんを並べたい!」。

ホラ、新たな趣味になるかもしれませんよ。

それでも興味をそそられなければ、今度は旅行コーナーへ。
国内、海外、鉄道、船、秘境、温泉、世界遺産、自転車、マイカー・・・。おお!幅広いですやん。何か見つかりそうですか?行ったことある所、ない所。選択は自由!フィーリングで手に取ってください。何のルールもありません。
本で読んだとか、テレビで見たとか、友だちから聞いたとか、好きなものを手に入れてください。たまにはボクも旅の話しをしましょうか?

定年太郎さん、いかがでしょうか?

お察しの通り、私の趣味のひとつは「本屋さん巡り」だったのです。こうやって自分の好きな時間を好きなことに費やすのが趣味だと思っています。そして、そういう時間を楽しむ姿勢こそが、バイタリティあふれる人間を生むんだと思っています

話は変わりますが、30年ほど前までは、テレビは最大公約数でモノを見ていました。
例えば関西の番組ですと「プロ野球選手のプライベート」みたいなことで制作すると、「阪急」「南海」「近鉄」「阪神」(うわっ、みんな私鉄やん!)という球団ラインナップの中でも、断然「阪神タイガース」を扱った番組が多かったわけです。どこの球団にも、人気者や個性豊かでタレント性のある人もいてたのですが、「数」の論理からでしょう。

しかし私の記憶では、今から10年ほど前、テレビ番組「アメトーーク」からでしょうかね、最大公約数から算出するのではなく、芸人さんたちの狭い深い趣味の話をテーマにして、それが高視聴率を取るようになりました。マニアックな趣味がネタとしてビジネスになるようになったわけですな。

つまり何が言いたいかと言うと、もちろん彼らは芸人さんなんで、趣味がビジネスになったわけですが、定年太郎さんも見方を変えたら、新しい趣味を持てば、新しい持ちネタとして人生が豊かになるのではないでしょうかね。

ちなみに「アメトーーク」で私の好みのテーマは、「家電芸人」にはじまって、「中学の時イケてないグループに属していた芸人」「広島カープ芸人」「メガネ芸人」「所属事務所が同じ芸人」「ラグビー大好き芸人」「プロレス大好き芸人」「長渕剛大好き芸人」「天下一品芸人」「餃子の王将芸人」「スラムダンク芸人」などなどかな。

2009年に放送された「OPP(おなかピーピー)芸人」の代表格だったサバンナの高橋くんは、その後、下痢止めのテレビのCMにも出演しました。

さらに、趣味がメインの仕事を脅かすほどのになる人もいてます。ピースの又吉くんは元々「本ヨミ」(読書家)で、その趣味が高じて小説を書き、芥川賞も受賞しましたもんね。

「好き」なことを積極的に探す気になったら、予想だにしなかったモノに出会い、それが自分に中で「趣味化」しよるんですよ。そして、思わず見つかった「趣味」によって、思わぬ自分に出会えるのです。

好きなことって理由はいらんよ。好きなことって勝手に一生懸命、熱心にやるやん。それが趣味やん。「好きこそものの上手なれ」、ここが肝やねん!

一回きりの人生、趣味がないなら「ないのが趣味や」言うたらええやん。毎日探したらええやん。


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イサオの単行本が発売されました!

「よい謝罪 仕事の危機を乗り切るための謝る技術」(日経BP社 1,400円+税)


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