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吉本興業で35年!竹中イサオの“泣く子も笑う”処世術-Vol.17

竹中イサオ

お笑いの総本山、吉本興業のプロデューサー生活13,000日、5,000人の吉本芸人と渡り合った竹中イサオの処世術コラム。社内外、業界内外からの悩みや疑問、提案に対してボケとツッコミでビシビシ返していきまっせ!

竹中 功(たけなか いさお)

1959年大阪市生まれ、吉本興業で約35年間タレント養成やイベント・映画製作を担当。数々の謝罪会見をこなした「謝罪マスター」でもある。
単行本「よい謝罪 仕事の危機を乗り切るための謝る技術」(1,400円+税)、日経BP社より好評発売中!

質問:「入社して7年目です。もし竹中さんが私の上司だったら、どんな「働き方」を指導してくれますか?」(ピンクのカシミアセーターさんより)

質問くださったカシミアさんはどんな仕事をしたはるのかな?

今回は私の「働き方」をお伝えしましょう。参考になるかな?

そもそも「労働」は義務やもんね。「好きな仕事に就けたから、自己実現に向かって頑張る!」とか「好きな仕事やないけど、お金のために頑張る!」とか「この仕事を通して社会に貢献したい!」など、「個人」は色々な夢を抱いて「職業」を選び、「労働」に対して多くの「時間」を提供をするねん。そしてそれを「給料」と交換しますわな。
しかしそこでは、「時間」や「お金」だけではない本当に多くのモノを分け与え合います。「労働」とは本当に尊いものやと思っています。

「ダイバーシティ」という言葉も、よく聞くようになって数年は経ちましたかね?

「人材の多様さ」と言う意味なんですが、決して採用する側が意識するだけのものではなく、労働を提供するものこそが自己分析をして自分の価値を磨き、それを提供して行くものやとも私は考えています。
選ぶ者と選ばれる者とは対等であると言えるからです。企業が人を選ぶ時に「人材の多様さ」をよく読み取りながら採用を決めるのでしょうが、「個人」も、自分の持つ「多様性」をよく認識して「労働」を提供せねばなりません。

ここで少し歴史を紐解くと、1955年頃からの20年近く、経済成長率(実質)年平均10%前後の高い水準で成長を続けた時代がありました。
この時代は「どう働く」と言う「質」を問うことよりも、「どれだけ働く」かという、「量」を競った時代やったんですな。
そして、自宅にカラーテレビがやってきて、マイカー、マイホーム所有の時代となりました。「モノ」がない時代、働いてお金が多くあればあるほど、欲しいモノが手に入るので働きまくった時代なんですね。今も構造は一緒といえば一緒ですが、もともと自宅にモノがなかった時代と、生まれたときから何でも揃っている時代との大きな差はありますわな。

そんな資本主義社会の時代では、会社や仕事内容が嫌でも我慢して働き、それが報酬になって返ってくるので、無駄口もたたかんと、一所懸命に働くことが「美学」とも言われてたんですね。
しかし今の時代は、前にもここに書きましたが「ワーク・ライフ・バランス」が重要な時代に変貌してきたんよね。「仕事と生活の調和」やね。
今は本当に「職業」の選択肢が増えました。
「労働」は強制ではなく、「あなたがどう働きたいのか?」が問われてきているのです。勤務地を地域も国内に限らず、海外に求めることも可能です。ニアショアを選び、会社に通わず自宅や近所のカフェで仕事をすることも可能ですね。時間の使い方や休日の使い方、学びながら働いたりも出来ます。

積極的であればあるほど、自由に職業も選べます。ここでも大事なのは前向きな気持ちですね。

ということで、しっかり働いて、しっかり稼いで、しっかりと自分や家族のためにそのお金や時間を使えばええってことなんです。
もちろん、「人生はカネに非ず」という人もいますが、しっかり働かないとしっかり稼げないし、豊かな生活を送れないのも事実です。ええ塩梅で働くことを目指しましょう。

ただこれはとても個人的なことなんですけど、私が前職の吉本興業に勤めていた時、20年近く前のことやけど、子会社を作って映画製作をしてました。
学生の頃から映画も大好きで、レンタルビデオやDVDなどが世の中にない高校生時代には映画館に通い、年間で300本以上は見てました。
そんな少年が大人になって映画会社を作り、沖縄映画「ナビィの恋」、ナイナイの岡村くんと香港映画「無問題」などを製作し、作品のエンドロールに自分の名前が出た時は大満足でした。
しかし実は、3本目ぐらいの製作時から、そういう光栄なことが快感ではなくなって来たんですよ。自分の作品はもちろんですけど、他社の作品を見るたびに、台本や演出のこと、キャスティング、宣伝費やその使い方、ポスターやチラシのデザインから、その日の動員数などなど、映画プロデューサーとして当たり前の「ビジネスライク」なものにしか見えなくなって、「仕事」として映画とともに生きていくことになってしまったのですね。

そう、実は大切にしていた「宝物」だった映画鑑賞が「仕事」になってしまったことで、「映画」が楽しめなくなってきたのですよ。想定外の残念さがやってきたんですよね。
もちろん今は、「趣味」やった「映画」を「仕事」にしたこと後悔はしてませんよ。今はもう全くその業界から離れたので、お金を払って素直に映画を楽しめるようになったからやろうね。でもそれからは、「趣味」を「仕事」にはしなくなりましたわ。

ただ、「やりがい」のある仕事に出会うことは大切だと言えます。「好きこそものの上手なれ」と言われるように、「好きなこと」には一所懸命に向かっていけるし「やりがい」にもなるよね。
もう「仕事」や「趣味」とかを分けて見ないで、「生き方」というレベルで眺めたらええねん。

私はずっとこのコラムでは「何事にもポジティブに向かっていくこと」を勧めていますよね。「後ろ向き」な気持ちを持っていても、明日は明るい日にはならないと言ってきましたよね。気持の持ち方次第で「明日の歴史は変えられる」ということも言ってきました。だから積極的に「やりがい」と出会うことこそが「働き方」ではなく「生き方」を教えてくれるよ。

てなことで、今年は「働き方」が今までとは大きく変化して行くような気がするねん。政府も「働き方改革」を打ち出したでしょ。
どこまで可能かどうかの問題は山積みやけど「企業にも、労働者にもメリットを!」を掲げてるねん。それによって長時間労働の是正や女性の社会進出、「ワーク・ライフ・バランス」の実現、「ブラック企業」の抹殺などなどが実現するのではないかと思うねん。

もう現実では長時間労働が心身の健康を害するのは明白やし、数々の家庭の問題も発生させたと言えるでしょ。まさに「ワーク」と「ライフ」のバランスが崩れて色んな心配事や悩みや鬱病も増え、ひいては将来の社会に不安を感じ、出生率低下と少子化に繋がり、人口減少という結果を生んでしまったと言えるよね。
だからまぁ、今さら「バランス良く!」と言い出したわけやわね。
だからこそ、働き方は自らも提案できるようなスタンスを持たねばならないと言えるよ。

前を向いてワクワクさを忘れずに持って、仕事と付き合うことは幸せなことやと思うで。
後ろ向きな考え方とか、悪口からは何も生まれまいことはしっかり覚えといてな!

簡単に言うけど、前向きに生きようという気持ちを持ち続けたら、苦痛や苦悩さえ減らせるねん。そこら辺の薬よりよっぽど体に効くよ!

明るく気楽に生きる気丈夫さを持ち、こちらから働き方を伝えることが肝やで。

一回きりの人生、「趣味」を「仕事」にするのは勧めへんけど、「仕事」が「趣味」になるのはええかもね!健闘を祈る!! 


イサオへのお悩み・ご質問などなど、大絶賛受付中!!下記までお気軽にどうぞ!

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イサオの単行本が発売されました!

「よい謝罪 仕事の危機を乗り切るための謝る技術」(日経BP社 1,400円+税)


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