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吉本興業で35年!竹中イサオの“泣く子も笑う”処世術-Vol.7

竹中イサオ

お笑いの総本山、吉本興業のプロデューサー生活13,000日、5,000人の吉本芸人と渡り合った竹中イサオの処世術コラム。社内外、業界内外からの悩みや疑問、提案に対してボケとツッコミでビシビシ返していきまっせ!

竹中 功(たけなか いさお)

1959年大阪市生まれ、吉本興業で約35年間タレント養成やイベント・映画製作を担当。数々の謝罪会見をこなした「謝罪マスター」でもある。
単行本「よい謝罪 仕事の危機を乗り切るための謝る技術」(1,400円+税)、日経BP社より好評発売中!

相談:「自分が何をしたいのか、よく分かりません。何かいい方法ってありますか?」(田舎のハイジさん)

 

ええっ! こんな、簡単な質問! どう答えよう? 楽すぎて悩むわ!

何かしたいことに気付いたり、思い付くまで、どこにも行かずに部屋のベッドや布団で寝てたらええよ。仕事や現実のことなんか忘れて、カネや自由のことばっかり夢見てたらええよ

何日も何日も、何ヶ月でもええよ。余裕のある人は何年もかかってもええかもね?自宅にいるのが飽きたら、会社や公園で寝るのもいいかもね。そうやって夢見てると、やりたいことがきっと溢れてくるはずやわ。溢れ出てきたら起きなあかんで!

会社のデスクで寝るのが都合悪かったらトイレで寝ればいいよ。便座がホットな季節、気持ちいいからすぐに寝落ちできるやん。わても大好きやで!

でも急に、今いる会社で出来ること、やりたい事に気が付いたら、デスクに戻ってみようや。きっと「輝く社員」に変わってるで!でも会社を辞めようと思ったらすぐに荷物をまとめて総務か人事に「辞表」を出せばいいよ。善は急げ!やね。

公園で寝るのも良かったけど、そろそろ寒くなってきたので、風邪を引くと困るで。そんな時、オススメは図書館やね。暖かいしトイレもあるし。大発明や特許を取れそうなネタでも思い付いたら、図書館なら調べもんも出来るし、パソコン借りて資料の作成もできるし。資金が必要なら、スポンサー探しやクラウドファンディングも、ついでに図書館のパソコンでやってしまえるで!

だから「何をしたいか?」なんてことは、ずっと夢を見てたら出てくるで。夢は考えて出てくるものではなく、感じたら出てくるねん。

ここでは「考え過ぎ」ではなく、「感じ過ぎ」ぐらいを進めてみよか?楽勝やで。

 

我がブルース・リー師匠も映画「燃えよドラゴン(本題『Enter The Dragon』)」の中で言うたはる。ちょっと前、数十年ぶりにパソコンで仕事中に見たんよ。

リー師匠が弟子に、Dont think. feeeel!」と言うててん。「考えやんと感じろや!」ってね。「確かに何歳になっても、上司や親からは『もっと考えろ!考えなさい!』とは言われるけど、『もっと感じろ!感じなさい!』とはなかなか言うてくれへんよね? わてはここで大事なことに気が付いてん。人間、何歳になっても「感じる力」を衰えさせたらアカンってことを。

「自分自身が何を感じているか」ということに気が付くようになって来たら、今度は「相手が何を感じているか」が少しは分かるようになってきてん。これってマーケティングにも使えるんよね。相手のニーズが分かるようになるってスゴないか?

 

前に勤めていた吉本興業ではお客さんのニーズを知るために「どの芸人が一番拍手や笑いを取っているか?」を探すのが肝心やってん。実は笑い声や拍手の数や大きさは図れるねんけど「どの芸のどこが受けていたのか?」と言うのはなかなか「見える化」出来ひんねんな。と言うのは、特に漫才はネタや大筋の流れが決まっているとは言え、アドリブも多く、定形がないんよ。またお客さんの性別や年齢とかによって、中身はドンドン変えられていくねん。

結果、マネージャーやプロデューサーはその場にいて、その場の空気を読むんよね、今日はどこが受けたかを。

この「空気を読む」ってこと即ち、リー師匠の言うことと同じなんよね。考えるってことは、頭の中で論理的に組み立てたりするので、言語化や文字化ができるねんけど、感じたことを言葉や文章に変換するのには別の脳を働かさんなんよね。

だからこそ、何歳になってもどんな仕事でも「感じる力」を失ってはならないね。とても重要な事やねん。自分が何を感じているかを感じて知り、相手が何を感じているかを感じ取るというようなことは!

これは漫才に限らず、落語家でも、コメディアンであっても「喜劇」の世界は本当にその場の空気を読んで、その場を凌ぐパフォーマンスが重要なんですよ。この「見える化」出来ない「空気」を操る演者こそが人気者になり、そして売れるのですわ。

 

お笑い業界でなくても、そういう所あるよね。

理論化や仕組み化されたものを基調にして体系的に仕事は進むけど、お客様の都合で締切日や依頼の仕様が変わったりした時、もっと言えばトラブルに出会った時、どのように対応して行くかの「力」って必要やんか。ここは「考える」ことは最も重要なことではあるけれど、雰囲気や状況を察知する能力も必要なんです。ここが「feeeel!」なんよね!

 

この「燃えよドラゴン」の名セリフはここまでだけ語られることが多いねんけど、実は以下のように続くんよね。

Dont think. feeeel Its like a finger pointing away to the moon.Dont concentrate on the finger, or you will miss all the heavenly glory.

と。私なりに訳すると、

「考えやんと感じろや! それは月を指差すようなもんや。指にだけ集中して見てたらあかん。目指すのは月の方やろ!せやないと栄光はつかめへんで!」って。

 

ホンマに自分のしたいことが分からん人、自主的に動けるようになるまで寝ててもええよ。これも肝やで。

 

一回きりの人生、自分の中にある感じる力を大切にしようや!


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「よい謝罪 仕事の危機を乗り切るための謝る技術」(日経BP社 1,400円+税)


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