社員と会う:Recruit
第1回の受賞者に選ばれたのは、システム部で入社4年目の八島正憲(28)。「周りの人たちのおかげ。日々の努力の積み重ねが形になってうれしい」と喜ぶ八島が、この1年間で最も重要視したのは、「自主性」と「誠実」だ。両テーマに対して彼が何を感じ、どう行動に移してきたのかを追った。
追い込むことで培った「自主性」
「本来は、消極的でマイナス思考」。アピールするのは大の苦手だったが、08年3月の入社後に配属されたのは、鳥取本社から離れた東京の取引先。「成果が出せなければ即クビ」という厳しい世界だった。「できないから」と受け身でいては、仕事は目の前を通り過ぎていくだけ。そこで心がけたのが、「口に出すこと」だ。経験がなくても、「やらせてほしい」と訴えた。担当者が不在だったインフラ関連の業務もそう。後に引けない状況で必死に試行錯誤を繰り返し、「インフラなら八島」という空気を作った。今では得意分野だ。「貪欲な姿勢」という自主性を身につけた結果だ。期待を裏切らない「誠実さ」
「自分がお客様の立場だったら、どのような人と一緒に仕事がしたいか」。行き着いたのは、「誠実さ」だ。「経験や技術力で競うのは難しい」自分が存在感を発揮するため、ことさら「ほう・れん・そう(報告・連絡・相談)」を意識した。「まあいいか」と軽い気持ちで報告しなかったことが、後々大きなミスにつながることもある。どんな小さなことでも、お客様と共有するよう徹底した。その誠意が、お客様を動かした。プロジェクトが縮小していく中での契約継続。増員も提案された。毎日コツコツと積み重ねた「誠実さ」がお客様の心に響いたのかもしれない。
心に浮かぶのは「お客様」
3年で大きく成長した八島だが、失敗もあった。プログラムを更新する作業を担当していた08年秋、サービスをダウンさせてしまったのだ。原因は、小さな確認不足。当然、作業は遅れ、お客様やプロジェクトのメンバーたちに迷惑がかかった。軽い気持ちで取った行動が招いた痛恨のミス。八島にとって、「自分の行動がお客様につながっている」ことを実感するきっかけになった。「仕事は上司のためでも、ましてや自分のためでもない」。今では、どんなささいな作業に取り組む時でも、その先にいるお客様を思い浮かべて、気を引き締める。それがプロだと思う。
自分にとって、仕事とは
学生時代に励んだ弓道。
1本の矢が的に当たるか外れるかは、日々の努力の積み重ね。
一射絶命。
その時々の仕事、矢を、悔いの残らぬよう全身全霊、命を懸けて引きたい。


