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保育業界、そして家族のあり方に変革を!ユニファが本気で挑む、社会インフラとして目指す未来とは?
ユニファ株式会社様
取締役CTO 赤沼 寛明様
【事業内容】
– 「スマート保育園」を推進する「ルクミー」ブランドサービスの企画、開発、販売、運営
– AIやIoT等を用いた保育関連テクノロジーの研究開発
「家族の幸せを生み出す あたらしい社会インフラを 世界中で創り出す」というパーパス(存在意義)のもと、核家族化や共働きの影響による家族コミュニケーションの希薄化、待機児童など、子どもたちを取り巻く社会問題に着目したユニファ株式会社。
その解決策としてIoT及びAIを活用した保育業務の負担軽減や保育の品質を向上する「スマート保育園」構想とは?その内容と実現に向けた課題、リモートワークの活用について取締役CTOの赤沼寛明さんにお話を伺いました。
世界中の家族コミュニケーションを良くしたい
—早速ですが、貴社が手掛ける「スマート保育園」構想についてお聞かせください。
赤沼寛明さん(以下、赤沼さん):ユニファは、保育園内の業務をICT化することで、保育士の労働環境の改善や、より安心安全で質の高い保育の提供を目的とした「スマート保育園」構想を掲げています。現状、保育業界はアナログな業務が多いため、デジタル化できる部分を積極的に支援し、保育士の方には本業である子どもと向き合うことに注力していただきたいと思っています。
連絡帳業務などの手書きでなくてもよい書類作成業務に時間をとられてしまい、残業されているケースもあります。保育士の方が楽できるところはしていただき、保育の本質的なところに費やす時間を増やして欲しい。そのためには、より多くの機能を提供していく必要がありますが、単品のプロダクトではなく、複数のサービスで包括的に保育園の業務をカバーでき、かつ一つひとつが連携していないといけない。
例えば、これまでは販売するためだけに撮られていた写真が他の業務に活かせる場合もあると思いますし、午睡(昼寝)チェックでは、システム上で蓄積される睡眠時間の情報(何時から何時まで寝たか)を連絡帳にも書いていますが、午睡チェックの情報と連絡帳の情報が連携出来れば二重に書く必要がなくなります。
このように、保育士のサポーターとして、業務効率化により負担を軽減し、子どもと向き合う時間・環境を整え、一方で保護者のサポーターとして、家族コミュニケーションのきっかけを創る家族向けのサービスも含めて幅広く支援していきたいと思っています。
—日本が抱える社会問題の解決に大きく寄与しそうですね!そもそもなぜ、「スマート保育園」構想に着目されたのでしょうか?
赤沼さん:当社の代表土岐が起業を考えたときに、「世界中の家族コミュニケーションを良くするサービスをやりたい」と思ったことがサービス立上げのきっかけです。土岐本人が以前はコンサル系で激務だったこともあり、家族コミュニケーションに課題を感じており、またお姉さんが保育士をされていて保育園の事情が分かっていたのもあり、「保育園も含めた家族コミュニケーションを良くしていく」ことを構想しました。
最初に、大変手間がかかっていた写真販売に関するサービスに着手しました。写真は家族コミュニケーションに非常に有効なツールで、写真をきっかけに色々なコミュニケーションが生まれると思っています。保育園の日々の様子を保育士の方に撮影いただき、その写真を家族コミュニケーションのきっかけにして欲しいというところから始まりました。
現在は保育園向けのプロダクト中心で、保育業界をより良くしていくことにフォーカスしていますが、将来的には家族コミュニケーションにつなげていきます。サービスを通じて、保育園も家庭も良くなっていくという世界観を目指し、最終的には社会インフラになっていきたいと思っています。「スマート保育園」構想もそのためのステップの一つです。
事業への情熱と徹底したユーザ視点
—土岐様のご経験がきっかけとなっていたのですね!赤沼様はユニファ様のどういったところに共感して参画されたのでしょうか?
赤沼さん:事業の社会貢献性が非常に高いところです。当時はまだサービスも成熟しておらず、目指す世界観を一緒に創っていけるところに魅力を感じました。自身の技術力を活かして社会貢献性の高いプロダクトを展開していけるというところに面白みを感じて参画を決めました。
―実際に土岐様とお仕事をされてみていかがでしたか?
赤沼さん:熱量がすごかったですね。土岐本人も「命を懸けてやる」と言っていますが、あそこまでの熱量を持てるのはすごいと思いますし、本当にそこにかけているというのが分かります。また、単にビジネスというだけでなく、使命感を持ってやっているというのが伝わってくるので、それが人を惹きつけているのだと思いますね。外部の講演や動画などを見て、土岐に惹かれて入社したメンバーも多いです。
—土岐様の覚悟に共感された方々が、そのDNAを受け継ぎサービス開発に反映されているのですね!サービス開発にあたり現場の声はどのように拾っているのでしょうか。
赤沼さん:営業担当は頻繁に保育園に伺っていますし、プロダクト検討段階では、ディレクターやプロダクトマネージャーが保育園でヒアリングさせていただき、実際に試作品を使っていただきご意見をいただいています。いかに現場の手間を増やさず使っていただけるプロダクトを作れるかを重要視しています。
—ユーザに寄り添うことへのこだわりを感じますが、開発チームでもユーザビリティ視点を大切にされているのでしょうか?
赤沼さん:そうですね。みんな言われたものを作るのではなく、その企画・仕様がユーザにとって本当にいいのか、意味があるのかというところを考えて作っていますし、エンジニアのメンバーにもプロダクト企画の早い段階から入ってもらっています。
先進技術も積極的に導入。国際色豊かな精鋭チーム
—自身の役割を把握し、ユーザ視点で自走できるメンバーが活躍されているのですね!ビジョン実現のため、技術的な観点ではどのような課題に注力されているのでしょうか?
赤沼さん:マシーンラーニングやディープラーニングなどAI系の技術を用い、蓄積されたデータを活用して新たなサービス化や、潜在ニーズが得られないか試しています。当社では、創業当初から提供しているインターネット写真/動画サービス「ルクミーフォト」の写真データや、乳幼児の安全な午睡を見守る医療機器「ルクミー午睡チェック」、検温~記録が数秒でできるスマート体温計「ルクミー体温計」のセンサーデータがすでに相当量蓄積されています。
—先進的な技術を積極的に導入されているのですね!開発を支えるチームのメンバーについてお聞かせください。
赤沼さん:開発本部は40名で構成されていまして、そのうち半数強がエンジニアです。その他、ディレクターやデザイナーなども在籍しています。LASSIC経由でご参画いただいてる方はサーバサイドを担当されています。開発本部は、機能軸で研究開発部、プロダクトマネジメント推進部、プロダクト開発部の3部に分かれています。
—組織内での赤沼様の役割を教えていただけますでしょうか。
赤沼さん:現在はプロダクト開発自体にはあまり深く入っておらず、チーム全体のマネジメント、採用や評価、チームの方針検討、プロダクト開発のコア部分の意思決定などを担当しています。その他、対外的なブランディングなども行っています。
—社会インフラを構築するとなると人手が必要になると思いますが、開発チームの規模も積極的に拡大されているのでしょうか?
赤沼さん:チームには、11か国から13名の外国籍メンバーも参画しています。外国籍のメンバー自体は以前から在籍していましたが、昨年、世界中から優秀なエンジニアを採用することに成功し、一気に13名まで拡大しました。
—国際色豊かなチーム構成ですね!採用は順調だったのでしょうか?
赤沼さん:2019年に電子連絡帳や登降園サービスの「キッズリー」が新しく加わるタイミングでエンジニアの社員募集をしたのですが、なかなか採用に至りませんでした。業務委託の方も検討しようということになった時に興味を持ったのがLASSICの「リモートワークエンジニアのためのジョブエージェントRemogu(リモグ)」でした。
社員採用となると、現職の兼ね合いから入社時期が少し先になる場合がありますが、Remoguでご紹介いただいた方は契約後早々にご参画いただけました。また、日々状況が変化する環境にも柔軟に対応していただいています。我々はスタートアップのため、最初にお話していた業務内容と実際に参画いただいた時にお願いする業務が異なることもあるのですが、前向きに対応していただき大変助かりました。業務にたいして非常にポジティブに向き合っていただいているおかげで無事に運用できています。
—リモートワーク前提の方を採用するにあたってネックになったことはありましたか?
赤沼さん:リモートワーク前提の働き方を希望されていることはわたしたちも想定していて、そういう働き方をするためにフリーランスをされている方が多いと思っていますので、特にネックに感じることはなかったですね。対面でミーティングをした方が効率的な場合もありますが、そういった場合はご足労いただいているので大丈夫です。
ポジティブマインドで「保育をハックする」
—サービス利用開始から短期間でエンジニアの参画に繋がった点に魅力を感じていただけたのですね。最後に、赤沼様の今後の展望についてお聞かせください。
赤沼さん:開発組織、チームという点ではメンバーそれぞれがだいぶ自走してくれていますが、もっと強くなっていきたいと思っています。開発プロセスや、増員により職種も増える中でチームのアウトプットをどのように高めていくか、というところにはまだまだ改善の余地があると思っています。そこを突き詰めていって、開発スピードや品質をさらに上げていき、プロダクトに活かしていけたらいいですね。また、取得したデータをいかに活用していけるかというのが今後勝負になってくると思っています。よりデータドリブンな開発やプロダクト展開、ビジネス展開をしていけるような組織にしたいです。
また、開発チームは「保育をハックする」というマインドを持っています。保育業界は元々非常にアナログで、いかにICT化していくかというハードルが高い業界ではありますが、「開発する側が楽しんでポジティブに課題解決していこうよ」という、ハッカーマインドのようなものを忘れないことを大切にしています。技術で解決できることもあれば、技術でなくても少し考え方を変えるだけで解決する場合もあると思っているので、単純に言われたものを作るだけではなくて「ハックしていく」というマインドを持ってやっていきたいですね。
—赤沼さん貴重なお話ありがとうございました。少子高齢化社会が加速する日本において、未来を担う子供たちとそれを支える大人たちの笑顔をICTの力でサポートするユニファ株式会社。代表土岐様の情熱、そしてその熱意に共感し、どんな壁もポジティブに課題解決することを大切にするテック集団によって、日本のみならず世界の家族コミュニケーションに変革がもたらされることを期待せずにはいられません。
ユニファ株式会社
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