テレワーク・リモートワーク総合研究所

テレリモ総研

ハンバーガーメニュー

記事の調査概要

調査方法:インターネット調査

調査対象:20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1066名

調査期間:2022年9月30日〜10月1日

長く続いたコロナ禍もようやく落ち着き始めてきた昨今。アメリカでは3月にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開催され、日本においても新型コロナウィルスの5類移行に伴い、イベントの制限がついに解除となります。ライブに演劇、展示会に各種フェス……様々なイベントの復活が話題となっていますが、これに対する世間の反応はどのようなものなのでしょうか。そこで、今回はアフターコロナのイベント事情について調査を行いました。

コロナ前に戻したいが、やはり不安も。

まず「コンサートやイベントについてあなたのお考えをお聞かせください」というアンケートを行い、再開するイベントに対しての意識調査を実施しました。その結果は以下のようなものとなっています。

Q.コンサートやイベントについてあなたのお考えをお聞かせください。

アンケート結果で最も多かった回答は「数制限やマスクの着用を行ったうえで、密を避けて開催すべき」というもの。開催については問題ないようですが、一定以上の感染対策はしてほしいという声はまだまだ根強いようです。ですが、「コロナ以前の状態に戻すべきか」という視点でアンケート結果の比率を見てみると「人数制限の撤廃や大声での合唱・応援をしたい」「イベントの中止や延期をしなくてもよい」という意見が82.7ポイントとなりました。逆に「まだまだ規制・自粛は継続するべき」「オンラインで行う方が良い」という意見も81ポイントとなっており、人が集まりやすいイベントに関しては、このように賛成派と反対派の意見が拮抗していることがわかります。コロナ以前に戻したい声もある一方で、感染リスクは下がるわけではないため、それを不安に思っている人も多いことがうかがえます。

身近なイベント“飲み会”への参加は?

身近なイベントといえば、仲間内や大人数が集まっての飲み会はどうでしょうか。5類への移行が決まった現在ではどのような変化があったのか、飲み会にどのように参加したいかを調査しました。

Q.コロナ収束後に飲み会をする場合、どのように参加したいですか。

調査の結果を見ると、オフラインでの飲み会を希望する声は80.2%となっており、コロナ収束後は、オフラインでの交流を増やしたいと思う人が非常に多いということがわかります。慎重な声はあるものの、規模や状況によっては、5類への移行は世論として概ね賛成の傾向にあるのかもしれません。

待ちに待ったイベント再開!でも羽目は外しすぎないように……

今回行った2つのアンケート結果から、コンサートなどのイベントについては以前のように開催をしたいという意見と慎重に行うべきという意見が拮抗する一方、飲み会といったコミュニケーションの場においてはオフラインでの交流をもっと増やしたいと考えている意見が非常に多い、ということがわかりました。

今後、5類へと移行していくなかでコロナ以前のように多くのイベントが開催され、人が集まる機会が増えていくと考えられます。ですが、「密を避けた状態で開催すべき」が最多の声となっていたこともあり、今後主催者側としては慎重な意見を持つ人やイベント参加をためらってしまうような人も気軽にイベント参加をしてもらえるような配慮や工夫などが求められるのではないでしょうか。

コロナ禍において、壊滅的な打撃を受けてしまったイベント産業。ようやく訪れたイベント再開の兆しですが、新型コロナウィルスそのものが消失したわけではありません。また、コンサートを始めとしたイベントは主催・開催側の配慮はもちろん、参加する側の協力があって初めて開催が成り立つものです。これからも楽しいイベントを以前のように開催していくために、コロナウィルスの存在は決して忘れず、かといって警戒しすぎて萎縮することもなく、ある意味“共存”ができる形で、アフターコロナのイベント様式を確立していくことが今後は重要になっていくのではないでしょうか。

影山綾子

影山綾子

\記事のエビデンスとしてイラストやグラフを転載OK/
・ライター、メディア、新聞社の強い味方
・在宅勤務に関する情報発信メディア:テレワークリモートワーク総合研究所
・年4回の市場調査
・ご要望に合わせて設問の用意可能
・運営:株式会社LASSIC(ラシック)
・イラスト:ねじまきデザイン製作所

おすすめの記事

左矢印
右矢印

テレワーク・リモートワーク・在宅勤務の実態調査

調査結果のレポートをメディア運営の会社様に限り、無料でご提供いたします。
ご利用にはいくつかの条件がございますので、詳しくはお問い合わせください。

new

テレワーク・リモートワーク・在宅勤務の実態調査 2025年8月版

リモートワーク、ハイブリッドワーク、そしてフル出社。働き方の多様化が進む中、それぞれに利点と課題が見えてきました。ビジネスパーソンは今、どんな働き方を理想と感じているのでしょうか。

本調査では3つの働き方のメリット・デメリットを徹底分析。
さらに、秋の仕事中に感じる「季節の楽しみ」や、老後の働き方、勤務中の雑談意識、理想のリモート生活など、15の設問から市場のリアルな声をまとめました。

対象地域:日本全国
サンプル数:1004
調査実施期間:2025年8月26日〜8月29日

テレワーク・リモートワーク・在宅勤務の実態調査 2025年5月版

リモートワークの浸透により、「働く意欲」や「上司との関係」、そして「家庭とのバランス」にどんな変化が起きたのでしょうか。
変化の渦中にいるリモートワーカーたちのリアルな声を追いました。

会社で働く意欲の変化、上司との関係のあり方、リモートワークによって向上したスキルや能力、働く場所や住環境の変化、さらに「子育て」や「家族関係」への影響、新しく習慣になったこと、など、全15問で市場の実感をデータ化しました。

対象地域:日本全国
サンプル数:1005
調査実施期間:2025年5月23日〜5月28日

テレワーク・リモートワーク・在宅勤務の実態調査 2025年4月版

オフィスに通わない働き方が広がり、「お金」と「生活スタイル」も静かに変わり始めています。
服装、食事、健康、そして貯蓄。
リモートワークがもたらした“お金とライフスタイル”のリアルを掘り下げました。

リモートワーカーの収入や貯金事情、仕事着にかけている金額、愛用ブランド、在宅勤務で気づいた「これはまずい」と思う所作、日々の健康法として取り入れていることなど、全15問にわたり市場の声をデータでまとめました。

対象地域:日本全国
サンプル数:1003
調査実施期間:2025年4月8日〜4月16日

お問い合わせ