テレワーク・リモートワーク総合研究所

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記事の調査概要

調査方法:インターネット調査

調査対象:20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1035名

調査期間:2021年9月27日〜9月30日

新型コロナウィルスの流行とともに、一気に世間へと広まっていったテレワーク。2020年度はまだテレワークについて手探りだったような状態でしたが、1年の月日とともにどのような変化を遂げてきたのでしょうか。そこで、今回はテレワークのメリットとデメリットについて、改めて調査を行ってみました!

テレワークのメリットは?

今回、新たにテレワークのメリットとデメリットを調査するにあたって、テレワークのみなさんにはストレートに「テレワークのメリットはなんですか?」というアンケートを実施。アンケートの結果は下記のとおりとなりました。

Q.テレワークのメリットは何ですか?(2021年度)

また、2020年に行ったアンケートの結果はこちらです。

Q.テレワークのメリットは何ですか?(2020年度)

2020年のアンケート同様、今回のアンケートでも「通勤でのストレスがなくなった」という意見が最も多い結果となりました。男女ともに前回から5%以上割合が増えており、満員電車で移動するストレスに加え、2021年は長引くコロナ禍によって感染不安を抱える方が増えたことからテレワークで通勤がなくなることへのメリットを感じる割合が増えた可能性がありそうです。

次いで、「プライベート時間が充実した」、「人間関係のストレスがなくなった」と続き、こちらも2020年と同様の結果となりました。時間の有効活用や精神的なストレス軽減はテレワーク最大のメリットと言えそうです。なかでも、「プライベート時間が充実した」と回答した女性が今回の調査で約7%増加していることが分かりました。

その一方で「十分な収入が貰えている」、「副業がしやすくなった」と感じている方はまだ少数派のようです。

テレワークのデメリットは?

上記と同様にテレワーカーのみなさまには「テレワークのデメリット」についてのアンケートも行いました。その結果は下記の通り。

Q.テレワークのデメリットは何ですか?(2021年度)

また、2020年に行ったアンケートの結果はこちらです。

Q.テレワークのデメリットは何ですか?(2020年度)

こちらもメリットと同様、2020年のアンケートに引き続き、今回のアンケートでも「仕事とプライベートの区別ができない」という意見が最も多い結果となりました。前回と比較し、特に女性からの意見が増えていることが分かります。

次いで多かったのが「上司、同僚とのコミュニケーションが取りづらい、減った」という意見で、男性は前回から10%近く増えており、テレワークの普及が進む一方でコミュニケーション問題の解決は引き続き課題となっていることがうかがえます。

視点を変えることでデメリットをメリットに!

前回の調査から1年が経ち、今回あらためてテレワークのメリットとデメリットを調査した結果、割合の増減はあったものの、それぞれ上位の回答に変動はありませんでした。この結果を改めて振り返ると、メリット、デメリットともに多くの人にとって共通認識となっている可能性が高く、テレワーク導入を検討している、もしくはこれまで導入を躊躇している企業にとっても、導入後の社員の状況をイメージする参考となるのではないでしょうか。

メリットについてはテレワークしている限り享受し続けたいところですが、一方でデメリットを感じ続けているケースもあるようです。テレワークが一般的になって1年経ってもいまだにオンオフの切り替えや、コミュニケーションの難しさに悩んでいる方が多くいることが浮き彫りとなりました。

今後、テレワークをより広めていくにあたって重要となるのは、テレワークによって浮いた時間をどう有効活用するか、そしてコミュニケーション方法の最適化ではないでしょうか。

例えば、コミュニケーション方法について言えば、昨今では多種多様な通信手段が増えています。どれも非常に便利ではあるのですが、あるテレワーカーからは、あまりにも通信手段が増えてしまったため「あの人にはスカイプ、この人にはLINE、あの人にはメールで、電話で……」といったように、人によって通じる通信手段が違ってしまい、結果として情報が共有しきれずコミュニケーションに混乱を及ぼしてしまった……という話を耳にしました。

オフィスワークと遜色ないコミュニケーションを図るためにこまめな連絡を意識した結果、逆に混乱を招いてしまうことは避けたいところです。支援ツールなども続々と登場していますが明確な解決方法が明示されていないのが現状。「オフィスワーク時のように」ではなく、「テレワークならでは」のコミュニケーション方法が求められているのかもしれません。

自由度が高いテレワーク……そのメリットをより活かすためにも、テレワークのノウハウが蓄積されてきた今こそ、これまでとは違った視点からデメリットを解消する方法を模索することで解決の糸口が見えてくるのではないでしょうか。

影山綾子

影山綾子

\記事のエビデンスとしてイラストやグラフを転載OK/
・ライター、メディア、新聞社の強い味方
・在宅勤務に関する情報発信メディア:テレワークリモートワーク総合研究所
・年4回の市場調査
・ご要望に合わせて設問の用意可能
・運営:株式会社LASSIC(ラシック)
・イラスト:ねじまきデザイン製作所

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テレワーク・リモートワーク・在宅勤務の実態調査

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