
2021年8月23日
理想のワークライフバランスを実現するなら やっぱりテレワーク?
記事の調査概要
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1077名
調査期間:2020年9月1日〜9月4日
「ワークライフバランス」という言葉をご存じでしょうか? この言葉は「生活と仕事を調和させることで得られる相乗効果・好循環」を意味する、働き方改革における重要なキーワードです。これを実現するためには仕事のスケジュールとプライベートのバランスをコントロールすることが重要になるでしょう。そのためには、よりプライベートの時間を多く確保できる可能性があるテレワークが最適だといわれていますが、実際のところテレワーカーは、理想の「ワークライフバランス」を実現できているのでしょうか。そこで今回はテレワーカーの皆様を対象に仕事とプライベートのバランスを調べてみました!
優先するのは仕事orプライベート? それとも……
今回の調査にあたって、テレワーカーの皆様にまずは「仕事とプライベート、どちらが優先化をお知らせください」というアンケートを実施しました。その結果は以下の通りです。

アンケートの結果、一番多かったのは男女ともに「どちらかというとプライベート」という回答でした。また、テレワーク経験者のうち、男性の約6割、女性の約7割がプライベートの充実に重きをおいていることが分かりました。この回答に関連して「テレワークをして良かった点」についてのアンケートでも男女ともに40%前後は「プライベート時間が充実した」との回答をいただいています。

その理由として大きいのは、上記アンケートでも最も回答率が高い「通勤時間がなくなったこと」が大きいでしょう。
たとえば都内近郊のベッドタウン在住のオフィスワーカーが都心のオフィスへ毎日通勤する場合、出勤時に満員電車に揺られながら最低でも数十分、なかには片道1時間半というケースも。もし、オフィスの近所に住んでいたとしても、通勤時間がゼロということはありえません。ですが、テレワークで自宅から仕事をした場合の通勤時間はゼロ。仕事が終われば、すぐにプライベートの時間に切り替えることができるのですから、おのずとテレワーカーのプライベートは充実していくのではないでしょうか。
ですが、ここで気になるのはプライベートを優先するあまりに仕事がおざなりになってはいないか、ということ。「ワークライフバランス」のはライフ(生活)とワーク(仕事)がバランスよく充実できていてこそ、成り立つものです。この点については、前述の「テレワークをして良かった点」のアンケート内に、気になる回答がありました。
- ・やりがいのある仕事ができている。
男性14.52% 女性12.32% - ・仕事に集中ができるので生産性がある。
男性18.64% 女性16.57%
テレワークのほうが、オフィスで仕事をするよりも「やりがいのある仕事ができている「「生産性が上がった」という意見です。その理由としては同アンケートでも挙げられているように「人間関係のストレスがなくなった(男性23.66%、女性33.14%)」など、いままで仕事をこなすうえでストレスになっていた要素がテレワークによって緩和されているからではないか、と考えることができます。
このように、テレワーカーへの意識調査からも、テレワークはプライベートを充実させつつ、ストレスフリーの環境で生産性の高い仕事ができる「ワークライフバランス」を実現しやすい働き方であることがうかがえます。
「ワークライフバランス」実現ならテレワーク!
ですが、気を付けるべき点も……。
アンケートの結果を見ると「ワークライフバランス」の実現とテレワークはとても相性がいいようです。ですが、テレワークに切り替えることで、誰でもすぐに「ワークライフバランス」の実現につながるわけではありません。以下のアンケート結果の通り、テレワークの悪かった点として最も多かったのは「仕事とプライベートの区別ができない」ということです。

時間が区切られておらず、仕事を切り上げるタイミングをつかみづらいため、仕事とプライベートの境界があいまいになってしまいやすいのは、テレワークをするうえで最も悩ましい点のひとつでしょう。
テレワークになって最初にやるべきことは「スケジュール管理や1日の時間管理を見直し、仕事とプライベートのバランスを保ちながら、効率的に成果を上げる方法」を考えること、なのかもしれませんね。「朝一の時間帯がもっとも生産性が高く、ランチ後は集中力が下がりやすい」など自身の傾向を把握し、メリハリをつけたスケジュールを組むことで高いパフォーマンスを発揮できそうです。限られた時間をうまく割り振って、自分だけのワークスタイルを見つけましょう。テレワークを有効活用できれば、あなたにとって最適な「ワークライフバランス」の実現も夢ではありません!
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