2025年2月28日
ワーケーションとは?新しい働き方のひとつとして注目されている「ワーケーション」、興味について大調査!
記事の調査概要
調査方法:インターネット調査
調査対象:20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1001名
調査期間:2024年4月26日〜4月30日
多様な働き方のひとつとして注目を集めるワーケーション。リゾート地や観光地など、自由に場所を選ぶことで、業務と余暇のバランスをとることができる働き方です。
企業側からすれば「職場に拘束せず、自由に働かせてくれる」と感じてもらうことで、従業員の定着率向上が見込めます。
休暇をとりながら仕事をするという新たな選択肢を提示することで、有給休暇取得のハードルも下がるでしょう。
ワーケーションの訪問先として選ばれた地域も、これまでの観光客とは異なる新規の顧客層を開拓できるなど、様々なメリットがあります。
もちろん良い点ばかりではありません。
企業がワーケーションを導入するのも、受け入れ側の地域が業務に必要な設備を整えるのも、どちらもそれなりのコストが必要です。働き手としても、行く先々でホテルを探し回るのは手間がかかります。
今ではホテル宿泊をサブスクするサービスなども出始めて、ワーケーションを支える環境も少しずつ整ってきました。
今回は、そんなワーケーションについて調査してみました!
気持ちを入れ替えて働ける? ワーケーションへの興味と活用方法
ワーキングパーソンのみなさんに、「ワーケーションに興味はありますか?」と聞いた結果は下記の通りです。
回答者のうち、全体の5割以上が「興味がある」と答えています。
普段とは違う景色と環境の中で仕事をすることで、新しいアイデアのひらめきも期待できるワーケーション。
そんなワーケーションを、働き手は一体どのように活用しようと考えているのでしょうか?
アンケートの結果、ワーケーションに興味を持つ働き手の60%以上が「リフレッシュのために活用したい」という項目を選択しました。
働く場所を変えることで気分転換になり、新たな刺激が仕事へのモチベーションを高めると期待されているのでしょう。余暇としての旅行を兼ねることで、心身を休めつつ働ける点も、多くの人が魅力を感じた理由と考えられます。
「ワークライフバランスの向上」「ストレス軽減」など余暇としての側面に注目する人もいれば、「生産性」「集中力向上」といった業務への影響に注目する人もいるなど、ワーケーションの「余暇と仕事」という両面それぞれに魅力を感じる人が多いようです。
このアンケートを男女別に分けてみた場合、どのような結果になるのでしょうか。
どちらかと言えば、女性よりも男性の方がワーケーションに強い興味を示すようです。
興味の内容についても大きな違いがあります。
男性の場合、「ストレス軽減」の項目が7位で22.2.%と、男女総合の結果よりも順位を下げています。また 「集中力向上」「生産性向上」など、直接業務に影響を及ぼす選択肢を選ぶようです。
女性の場合は「ストレス軽減」の項目が2位で32.1%と、こちらは男女総合よりも順位を上げる結果に。
その他にも「心身の健康を促進する」という項目が5位以内にランクインしたり、「生産性」や「集中力」の向上は大きく順位を落とすなどの結果が見られています。
男女によってワーケーションに求めるものは大きく異なり、どちらかと言えば男性は業務としての側面を、女性は余暇としての側面をより重視するのかもしれませんね。
更にワーケーションへの興味について、年代別で分析してみましょう。
ワーケーションに対する、世代ごとの印象とは
アンケートを見てみると、ワーケーションに最も強い興味を持っているのは30代のワーキングパーソンで、62.0%という結果に。
続いて20代が58.3%と多く、逆に50代、60代では45%程度にしか興味を持たれていませんでした。世代が上がるにつれて、環境を変えて働くことへの抵抗感があるのかもしれません。
ワーケーションに対してどんな興味を持っているのか、世代別に見て見ましょう。
どんな世代においても、やはり気分をリフレッシュすることには強い興味を持っているようです。
20代では「ストレス軽減」を選んだ人が13%しかいないことに対し、30代になると一気に35%近くまで跳ね上がっています。これは、30代になり仕事の責任も重くなる方が多くなっている ことを窺わせます。
40代以降になると「集中力」や「生産性」などを期待している人は少なくなり、50代~60代では「移住先のトライアルとして」を選ぶ人は大きく減少しています。
世代によって期待効果 が大きく変わるのも、ワーケーションの特徴と言えるのかもしれませんね。
導入することで企業としての価値向上も
従来の福利厚生とは異なり、ワーケーションは自由で柔軟な働き方を求める求職者にとっても魅力的な制度です。
「新しい働き方を推進している」「従業員のワークライフバランスを重視している」といったイメージを抱かせることで、優秀な人材を採用するための重要なポイントになるかもしれません。
もちろん既存の従業員にとっても、ワーケーションを導入することでモチベーションの向上やストレス軽減に繋がり、結果的に大きな満足度向上につながるのではないでしょうか。
ワーケーションの導入は、従業員と企業の双方にとってプラスとなる可能性を秘めています。「休む」と「働く」を融合させた新しい働き方を活用することで、企業としての価値を高めることができるかもしれません。
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