テレワーク・リモートワーク総合研究所

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記事の調査概要

調査方法:インターネット調査

調査対象:20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1005名

調査期間:2025年5月23日〜5月28日

働き方の変化は生活の変化?

時代が変化すれば働き方も変わっていくもの。柔軟な就業スタイルのひとつとして注目を集めてきたテレワークですが、オフィスに依存しない働き方は、単に働き方が変化するだけではなく、私たちの生活にも大きな変化をもたらしています。
自宅を中心に仕事が進められるようになったことで、時間の使い方や健康管理、さらには日々の食習慣まで、暮らしの幅広い場面に影響が及んでいるのです。

今回私たちテレリモ総研は、全国の1005人を対象に「テレワークで増えたもの」に関する調査を実施。その結果、テレワークが私たちの暮らしをどのように変化させているのかが見えてきました。

テレワークで最も増えたのは「自由時間」!

「リモートワークによって増えたもの・上がったものを教えてください(複数選択可)」とお尋ねしたところ、以下のような結果となりました。

【全体TOP5】
n数=1005

最も増えたのは「自由時間(23.6%)」という結果に。
この他「自炊(21.2%)」や「睡眠時間(19.4%)」なども上位にランクインしています。

「自由時間」の増加は、これまで移動に費やしていた時間を趣味や自己研鑽、家族との交流などに充てられるようになった結果でしょう。
自宅には趣味の道具や環境が揃っているため、オフィス勤務より自由時間を充実させやすいという声も聞かれました。

「自炊」が増えた背景には、在宅勤務になり外出の機会が減少したことが影響していると思われます。特に住宅街ではビジネス街のようにランチを提供する店が少ないため、そのことも自炊の増加を後押ししているのかもしれません。
また通勤時間がなくなれば、朝の慌ただしさも大きく変わります。身支度に追われる時間がなくなったことで、「睡眠時間」をしっかり確保できる人が増えたようです。昼休みにちょっとした仮眠を取るなど、在宅勤務ならではの新しい休み方もあるかもしれませんね。

この結果からは、テレワークが生活習慣にさまざまな影響を及ぼしていることがわかります。

これらを踏まえた上で、今度は男女別の結果を見てみましょう。

「増えたもの」、男女ではどう違う?

男女別のランキングを比較してみた結果は以下の通り。

【男性TOP5】
n数=525
【女性TOP5】
n数=480

男女間で、順位の違いはあるものの、上位にランクインしているものに差はないことが分かります。

とはいえ、同じ1位でも、「自由時間」と答えた女性の割合は男性よりも多いことは、「ワンオペ」に苦しむ女性が多い中、喜ばしいことなのではないでしょうか。

一方、「コーヒー」という回答は、女性4位に対して、男性が2位でした。
男性のほうが、こまめに気分をリフレッシュしたり、集中力を高めたい、という気持ちが強いようです。

この他、「体重」が5位にランクインしていることにも注目です。
在宅勤務では運動不足になりやすく、間食の回数が増えることも多いにあり得ることから、体重が増えるというのも容易に想像がつきますね。

テレリモ総研の過去の調査でも、体重管理や健康への意識から、出社やハイブリッド勤務を希望する層が一定いることも分かっています。

テレワークで変わる私たちの暮らし

今回の調査から、テレワークが私たちの生活に「余暇の増加」と「生活習慣の変化」を同時にもたらしていることがわかってきました。

自由時間が増えることは、趣味や学び、家族との交流といった、前向きな活動に繋がっていきます。また、自炊や睡眠時間の増加は健康維持に直結し、日々の暮らしを安定させる要素として注目すべきでしょう。
その反面、在宅時間が増えることで「体重が増える」などの課題も浮かび上がっており、生活の質を高めるうえで無視できない要素となっています。

今回の結果は、テレワークが働き方の選択肢を広げるだけでなく、ライフスタイル全般に大きな影響を及ぼしていることを示しています。
私たちの暮らしに起きた様々な変化を把握することで、より充実した未来の働き方と暮らしを築いていくことができるかもしれませんね。

影山綾子

影山綾子

\記事のエビデンスとしてイラストやグラフを転載OK/
・ライター、メディア、新聞社の強い味方
・在宅勤務に関する情報発信メディア:テレワークリモートワーク総合研究所
・年4回の市場調査
・ご要望に合わせて設問の用意可能
・運営:株式会社LASSIC(ラシック)
・イラスト:ねじまきデザイン製作所

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