テレワーク・リモートワーク総合研究所

テレリモ総研

ハンバーガーメニュー

記事の調査概要

調査方法:インターネット調査

調査対象:全国20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1077名

調査期間:2020年9月1日〜9月4日

テレワークに切り替えるメリットのひとつに「通勤がなくなった」という回答をされる方が多くいらっしゃいます。下記のアンケート結果を見ても、60%以上の方が通勤によるストレスがなくなったことが良かった点として挙げているようです。

Q.テレワークの良かった点をお知らせください。

ですが、以下のアンケートで悩み事として「仕事とプライベートの区別ができない」点が挙げられています。

Q.テレワークの悪かった点をお知らせください。

また、同じアンケート内で「長時間労働になっている」「抱えている仕事が大量になってしまった」と回答されている方も。もしや、これはテレワークによって通勤・退勤という概念がなくなったことによる“隠れ残業”が増えてしまっているのでは!? なんとも心配です。そこで、今回はテレワークに潜む(!?)隠れ残業について調べてみました。

テレワークでの残業は?

まずはテレワークに切り替えたワーカーを対象に、以下のようなアンケートを取ってみました。

Q.通勤していた時に比べ、残業時間の増減をお知らせください。

アンケートの結果を見ると、男性の4割、女性の3割程度は残業時間が減ったと回答されています。また、男性の49.46%、女性の59.15%が「残業時間は変わらない」と回答しています。こうしてみるとテレワークで残業が増えてしまったという方はそう多くないように思います。ですが、男女ともに1割程度は残業時間が増えてしまった方もいるようです。

もちろん職種や役職、仕事環境にもよるかとは思いますが、実際に残業が増えてしまっている要因は前述のアンケート結果でも挙がった「仕事とプライベートの区別がつけづらい」ことが原因のひとつとして挙げられるかもしれません。この悩みを解消するべく、先輩テレワーカーのみなさまに以下のようなアンケートを実施しました。

テレワークにおけるオン・オフのコントロール

Q.オンオフの切り替え方法をお知らせください。

(「特になし」を除いた)回答を見ると、テレワーク中の服装に関する記事を紹介した際に出た「服を着替える」というものがありました。それは、たとえ家の中で仕事をするにしても、スーツなどの服装に着替えることで、オンとオフをきっちり切り替えるというもの。また、テレワークで家族以外の人に会うことがない環境であっても「身だしなみを整える」「お風呂に入る」という行動で気を引きしめる、自宅であっても仕事部屋としてプライベートの空間と境界をあえて作るなどといった工夫をされているようです。なかには家の外に出たり、ストレッチをしたり、コーヒーを飲んだり……といったルーティン的行動をする方もいらっしゃるようですね。

まずはオン・オフの切り替えでプライベート時間を確保!

テレワークにおいても、多くの残業を抱えてしまった人は確かにいらっしゃるようです。原因としては様々な要因があるものの、原因の一つはこれまでメリットだった「通勤がなくなった」ことで、仕事とプライベートの境界があいまいになってしまったことが挙げられるのは間違いありません。

テレワークに切り替わったばかりのころは、ついつい仕事の時間が増えてしまいがちです。その習慣がずるずる続いて、自宅にいるのにいつまでも仕事から解放されなくなり、いつの間にか仕事とプライベートの境目がわからなくなってしまう。せっかく人間関係や通勤のストレスから離れても、別のストレスに蝕まれてしまっては、せっかくのテレワークも台無しです。テレワークに移行して、通勤がなくなったということはメリットであることに変わりはありませんが、自宅における仕事のペースを管理することが必要になってくるのではないでしょうか。

逆に言えば、仕事の時間を自分でコントロールするわけですから「プライベートの時間を必ず確保する」ことを目標にすることも可能になります。仕事の時間はバリバリ仕事をして、それ以外の時間はのんびりプライベートタイムを楽しむ。メリハリをつけた時間設計を組むことができれば、誰もがうらやむ理想のテレワークを実現できるのではないでしょうか。現実には難しいかもしれませんが、やってみる価値は十分にあります。

これを書いている私も、さっそく明日からオン・オフをしっかり切り替えて、仕事をしていきたいと思います!

影山綾子

影山綾子

\記事のエビデンスとしてイラストやグラフを転載OK/
・ライター、メディア、新聞社の強い味方
・在宅勤務に関する情報発信メディア:テレワークリモートワーク総合研究所
・年4回の市場調査
・ご要望に合わせて設問の用意可能
・運営:株式会社LASSIC(ラシック)
・イラスト:ねじまきデザイン製作所

おすすめの記事

左矢印
右矢印

テレワーク・リモートワーク・在宅勤務の実態調査

調査結果のレポートをメディア運営の会社様に限り、無料でご提供いたします。
ご利用にはいくつかの条件がございますので、詳しくはお問い合わせください。

new

テレワーク・リモートワーク・在宅勤務の実態調査 2025年8月版

リモートワーク、ハイブリッドワーク、そしてフル出社。働き方の多様化が進む中、それぞれに利点と課題が見えてきました。ビジネスパーソンは今、どんな働き方を理想と感じているのでしょうか。

本調査では3つの働き方のメリット・デメリットを徹底分析。
さらに、秋の仕事中に感じる「季節の楽しみ」や、老後の働き方、勤務中の雑談意識、理想のリモート生活など、15の設問から市場のリアルな声をまとめました。

対象地域:日本全国
サンプル数:1004
調査実施期間:2025年8月26日〜8月29日

テレワーク・リモートワーク・在宅勤務の実態調査 2025年5月版

リモートワークの浸透により、「働く意欲」や「上司との関係」、そして「家庭とのバランス」にどんな変化が起きたのでしょうか。
変化の渦中にいるリモートワーカーたちのリアルな声を追いました。

会社で働く意欲の変化、上司との関係のあり方、リモートワークによって向上したスキルや能力、働く場所や住環境の変化、さらに「子育て」や「家族関係」への影響、新しく習慣になったこと、など、全15問で市場の実感をデータ化しました。

対象地域:日本全国
サンプル数:1005
調査実施期間:2025年5月23日〜5月28日

テレワーク・リモートワーク・在宅勤務の実態調査 2025年4月版

オフィスに通わない働き方が広がり、「お金」と「生活スタイル」も静かに変わり始めています。
服装、食事、健康、そして貯蓄。
リモートワークがもたらした“お金とライフスタイル”のリアルを掘り下げました。

リモートワーカーの収入や貯金事情、仕事着にかけている金額、愛用ブランド、在宅勤務で気づいた「これはまずい」と思う所作、日々の健康法として取り入れていることなど、全15問にわたり市場の声をデータでまとめました。

対象地域:日本全国
サンプル数:1003
調査実施期間:2025年4月8日〜4月16日

お問い合わせ