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記事の調査概要

調査方法:インターネット調査

調査対象:20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1,009名

調査期間:2025年11月27日~11月28日

リモートワークで働く人は副業もしやすそうだ——こう考える人は少なくないだろう。ところが、テレリモ総研の調査では、「副業する気はない」が最も高いのは「フルリモート勤務者」だった。

副業に積極的なのは「完全リモート」の人ではなかった?

テレリモ総研が2025年11月に実施した調査で、リモートワーク経験者1,009名に「副業に関する意向」を質問した。最も意向の高い勤務形態は「週1出社」(70.8%)で、「週2出社」(62.3%)、「週4出社」(58.2%)、「週3出社」(56.7%)、「フル出社」(54.6%)と続き、最も低かったのが「フルリモート」(48.1%)だった。

勤務形態別・副業意向率
Q12「副業する場合、いつ働きたいですか」(n=1,009、複数回答)
順位 勤務形態 n 副業意向あり する気はない
1位週1出社9670.8%29.2%
2位週2出社10662.3%37.7%
3位週4出社17058.2%41.8%
4位週3出社12756.7%43.3%
5位フル出社35054.6%45.4%
6位フルリモート16048.1%51.9%
副業意向あり(%)
48.1%
フルリモート
(n=160)
70.8%
週1出社
(n=96)
62.3%
週2出社
(n=106)
56.7%
週3出社
(n=127)
58.2%
週4出社
(n=170)
54.6%
フル出社
(n=350)
出典:テレリモ総研「副業とリモートワークに関する調査」(2025年11月実施、n=1,009)

フル出社は5位で54.6%と2番目に低く、出社日数が多いほど副業意向がおおむね低下する傾向が見える。にもかかわらず、最も出社の少ないフルリモート勤務者が最下位となったのはなぜだろう。

プライベートを重視する層がスコアを下げている?

テレリモ総研が2024年4月に実施した別の調査*1では、リモートワークのメリットについて13項目の選択肢で回答を求めている。
上位にはプライベート関連の項目が並び、「プライベート時間が充実した」(44.8%)が2位、「人間関係のストレスがなくなった」(27.9%)が4位、「家事や育児、介護など家の用事に時間がつくれるようになった」(24.4%)が5位に入った。
一方で「副業しやすくなった」は最下位から2番目の6.5%に留まった。この結果を見ると、「フルリモート勤務」という働き方を選択している人は、仕事や収入よりも「ワークライフバランス」を重視しているのかもしれない。

副業の働き方は、総じて「フルリモート」を希望

副業意向のある573人に副業先への出社頻度の希望を質問したところ、全体では「完全リモート、出社ゼロが理想」が38.9%で最多だった

また、副業希望率は一番低いフルリモート勤務者でも、副業時に「フルリモート」を希望する割合はダントツの1位の62.3%で、2位の41.9%に20.4ポイントも差をつけている。そもそも出勤を避けたくてフルリモートを選んだ人にとっては、副業先もフルリモートを選ぶのは当然の選択だ。たとえ自らフルリモートを選んだわけでない人でも、経験しない状態が続くほどその行動への抵抗感が強まるのが人の「慣れ・習慣」というもの——出社への抵抗が強まり、副業先に完全リモートを選ぶのも、うなずける結果だろう。

勤務形態別・副業先の完全リモート希望率
Q13「副業先への出社はどの程度を希望しますか」(副業意向者 n=573、複数回答)
順位 現在の勤務形態 n(意向者) 完全リモート希望
1位フルリモート7762.3%
2位フル出社19141.9%
3位週2出社6634.8%
4位週4出社9932.3%
5位週3出社7230.6%
6位週1出社6826.5%
「完全リモート、副業は出社ゼロが理想」の選択率(%)
62.3%
フルリモート
(n=77)
26.5%
週1出社
(n=68)
34.8%
週2出社
(n=66)
30.6%
週3出社
(n=72)
32.3%
週4出社
(n=99)
41.9%
フル出社
(n=191)
出典:テレリモ総研「副業とリモートワークに関する調査」(2025年11月実施、副業意向者 n=573)

さらに、副業意向のある人に副業したい日時を聞くと、「週末日中」(22.4%)が最も多く、「平日夜」(20.2%)がそれに続く。大半の人は、平日日中が勤務時間と思われるので、これも当然であろう。

副業したい日時
Q12「副業する場合、いつ働きたいですか」(n=1,009、複数回答)
希望する日時 回答数 割合
週末日中22622.4%
平日夜20420.2%
週末夜15715.6%
平日夜+週末日中14314.2%
平日夜+週末夜949.3%
週末日中+週末夜898.8%
その他101.0%
副業する気はない43643.2%
副業したい日時(副業意向者のみ抜粋)
週末日中
22.4%
平日夜
20.2%
週末夜
15.6%
平日夜+週末日中
14.2%
平日夜+週末夜
9.3%
週末日中+週末夜
8.8%
出典:テレリモ総研「副業とリモートワークに関する調査」(2025年11月実施、n=1,009)
※「その他」(1.0%)・「副業する気はない」(43.2%)はグラフから除外

週1出社が副業に最適なバランス?

稼ぎたい、今の会社では得られないスキルを習得したいなど、副業を希望する理由は様々だろうが、注目したいのは、(出社層で見ると)出社日数が少ない人ほど副業意欲が高いという傾向だ。前述したテレリモ総研の調査で「通勤でのストレスがなくなった」(63.9%)がリモートワークのメリット1位であったことから、フル出社の人は通勤の疲労がたまりやすく、夜や週末は休息が優先されるのではないか。

副業に最も積極的なのは週1出社のハイブリッド勤務者であり、通勤負担の少なさと副業に使える時間のバランスが取れた働き方だと言えそうだ。

これから副業をしたい人、副業希望者を採用したい企業は、このあたりを考慮して環境を整えてみてはいかがだろうか。

*1 テレリモ総研「【2024年度版】テレワークのメリット・デメリットとは?」(2024年4月実施、n=1,001、複数回答)

影山綾子

影山綾子

\記事のエビデンスとしてイラストやグラフを転載OK/
・ライター、メディア、新聞社の強い味方
・在宅勤務に関する情報発信メディア:テレワークリモートワーク総合研究所
・年4回の市場調査
・ご要望に合わせて設問の用意可能
・運営:株式会社LASSIC(ラシック)
・イラスト:ねじまきデザイン製作所

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