テレワーク・リモートワーク総合研究所

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記事の調査概要

調査方法:インターネット調査

調査対象:全国20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1077名

調査対象:2020年9月1日〜9月4日

朝早くからオフィスに出勤して、夜遅くまで残業して、電車に揺られて家へ……。そんな毎日を送っていた方が、突然明日からテレワークに! といったことも珍しくなくなった昨今ですから、テレワークと聞いて「いままでストレスだった出勤時間が無くなる!」と、心のなかで小躍りした方も多かったのではないでしょうか。

一方で、実際にテレワークを始めると「家事のことが気になる」「家族の目が気になる」など、思いもよらなかったストレスに直面してしまい、集中して仕事ができなくなってしまうのではないか? ……という不安の声も聞こえてくるようです。

そこで、今回は「テレワークで集中して仕事ができるか」という点について調査と分析していきたいと思います!

意外と多いかも……
在宅勤務のストレス原因

今回は「テレワークの悪かった点をお知らせください」というアンケートから、気になる項目を抜粋して分析を行っていきます。
まず、アンケートの結果は以下のような内容になりました。

Q.テレワークの悪かった点をお知らせください。
テレワーク・リモートワークの現状

仕事とプライベートの区別ができない 42.15%

40%以上の方が回答した「テレワークの悪かった点」がこちら。たしかに、自宅では仕事以外にもやることはたくさんありますので、仕事だけに集中するわけにはいかないという方も多いのでしょう。

さらに周囲にある“余計なもの”が目についてしまう……というのも仕事を妨げる原因。それが、自分の趣味のアイテムだったりしたら、なおさらです。加えて同僚や上司の目がないため、誘惑も強くなってしまう……でも遊んでしまったら大変なことに!

煩悩に抗いながら、必死に仕事に集中するだなんて、修行僧レベルの酷な話かもしれませんね。

長時間労働になっている 14.39%

当然ながら、自宅で作業をする場合は始業も終業も時間で区切ってもらうことができません。そのため、いつまでもだらだらと仕事をしてしまったり、帰る必要がないからと、夜中まで仕事をすることも珍しくないでしょう。ですが、人間の集中力には限りがあります。疲れきって集中力が散漫になった状態で作業をしても、残念ながら効率は悪化してしまうのでは?

仕事の評価がどうされているのか不透明 16.34%

宅で作業をしていると、成果物に対するレスポンスに、どうしても時間差が生まれてしまいます。そうなってくると、気になるのは上司や同僚の評価。「あれはどうなったんだろう?」「返事が遅いけど、もしかしてダメだったのかな?」……そんなもやもやした感情のなかで仕事をしても、集中などできるはずがありません。

また、冒頭で懸念していた「家族の目が気になる」「ノイズや騒音が気になる」といったことが内容については以下のような結果になりました。

周囲のノイズ、騒音が気になる 10.86%

自宅でリラックスしているときには気にならない生活音。ですが、これらはオフィスではあまり聞かない音かと思います。

そうなってくると、なんてことない音がついつい気になってしまう――些細ですが、集中を乱すきっかけになってしまうかもしれません。ですので、いっそのこと、イヤホンをして音楽を聴きながら仕事をする……という方法をとってみるのもアリではないでしょうか。

家族の目が気になる 11.14%

愛する家族ゆえに、ついつい気にかけてしまう。そのために仕事に集中できなくなってしまうことも。ここは、家族に仕事の時間を伝えて協力してもらうべきでしょう。強く言うのは難しいかもしれませんが……。

確かに、懸念のとおり「ノイズ」や「家族の目」といった要素はないわけではありません。ですが、一方でこれらの要素を気にせず「特になし」と回答されている方が14.39%となっており、「家族の目」の11.14%、「周囲のノイズ」の10.86%を上回っています。

自宅ゆえの落とし穴!
しっかりストレスの原因を見つけて
快適なテレワークを!

家族の目が気になってしまったり、家庭内のノイズで集中できないという方は確かにいらっしゃるようです。が、アンケートを見るかぎりではテレワークの悪かった点で「特になし」と答えた方がこれらの回答を上回っている……という結果を読み取ることができます。懸念していたこの2つについては、想定よりは気にしている人が少ないと考えてもよいのではないでしょうか。

一方で「仕事とプライベートの区別ができなくなってしまう」といった、新たな悩みが生まれてしまうという事態が起きているようです。また、少ないとはいえ家庭ゆえの悩みがないわけではないのも確か。

せっかくオフィスへの通勤や煩わしい人間関係に解放された! そう思っていたら、未知のストレスに見舞われてしまう……。いやはや、世の中うまくはいかないものです。ですが、現在のテレワークを取り巻く状況は「いままでとは違った環境で仕事をする」という新たなパラダイムシフトを迎えている最中。

今回の調査結果のような問題は確かにあるかもしれませんが、オンラインへ仕事をシフトすれば多くのメリットも得られる可能性も大きいでしょう。ですので、まずは「集中できなくなるのでは?」と恐れるよりも「集中できない原因」をつきとめて、それらを軽減できるように工夫をしてみてはいかがでしょうか。

たとえば「仕事とプライベートの区別ができなくなってしまう」ようでしたら、携帯電話のアラームで始業時間と就業時間を設定してみたり、ノイズや家族の目が気になる方はいっそのことWiFi環境のある個室に移動してみたり――と、いろいろな方法を試してみると案外楽しいかもしれません。

ぜひ、自宅をあなただけの快適なオフィスにできるよう、工夫をしてみてください!

影山綾子

影山綾子

\記事のエビデンスとしてイラストやグラフを転載OK/

・ライター、メディア、新聞社の強い味方

・在宅勤務に関する情報発信メディア:テレワーク
・リモートワーク総合研究所
・年4回の市場調査。ご要望に合わせて設問の用意可能。

・運営:株式会社LASSIC(ラシック)

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