2022年1月4日
テレワークで役に立ったクラウドサービスを大調査!
記事の調査概要
調査方法:インターネット調査
調査対象:20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1035名
調査対象:2021年8月30日〜8月31日
みなさんは「SaaS」という言葉をご存じでしょうか? これは「Software as a Service」の略で、クラウドサーバー上にあるソフトウェアを定額料金で使えるようになるというサービスのことを指しています。オンライン状態であればソフトウェアを所持していなくても、どこでも利用できることからテレワークとの相性もよく、多くの人がサービスを活用し始めているようです。そこで、今回はテレワーカーのみなさまがどのようなクラウドサービスを利用しているのか、また役に立ったサービスがどのようなものかを調べてみました!
使ったことがあるクラウドサービスの種類は?
まずは今回、テレワーカーのみなさまに「テレワーク環境で仕事をするにあたり、使用したことのあるSaaSを教えてください」というアンケートを実施。その結果は下記のようになっています
上記のアンケート結果を見ると、やはり使用したことがあるという点では大半の方が「zoom」や「Skype」のようなweb会議/ビデオ会議のサービスを挙げています。ほかにも「Chatwork」「slack」のようなビジネスチャットやクラウド上で勤怠管理・就業管理を行うシステム、社内SNSなどのグループウェアなど、様々なソフトウェアを利用されていることがわかりました。一方で25.9%の方は「使用したことがない」と回答されています。
テレワークで役立ったクラウドサービス
上記アンケートに続き、テレワーカーのみなさまに向けて「もっとも役に立ったSaaS」についてアンケートを行ってみました。その結果は下記の通り。
これらの結果を、以下ランキング形式で考察していきたいと思います。
第3位 グループウェア
テレワークを導入した組織の多くが課題認識しているのが、リモート環境下での企業内コミュニケーションではないでしょうか。オフィス勤務と比較し、上司、部下、同僚の様子が見えづらいテレワークにおいて活躍するのがグループウェアです。スケジュール管理や社内情報共有、コミュニケーション機能などを備えており、出社せずとも社員同士のコラボレーションが可能となり、業務効率向上が期待できます。チャット、ビデオ会議、ファイル共有などが一体化していることから人気が高い「Teams」が含まれる「Microsoft 365」が代表的なサービスとして知られています。現在はほかにも様々なサービスが登場しており、各々の特徴や操作性、カスタマイズ性などを比較し、組織規模や導入目的に合わせて最適なツールを選択できます。
第2位 ビジネスチャット
テレワークでは直接コミュニケーションをとる機会が大きく減ってしまう、かといってメールではどうしてもスピード感にかけてしまい、通常のメッセージアプリなどではセキュリティ面が心配……そんなときに有効なのがビジネスチャットというツール。前述の通り「Chatwork」などのサービスが有名ですね。気軽にメッセージを送りあえるだけでなく、セキュリティ面についても安心ということで仕事のファイルを共有したり、テレワークでも円滑に仕事を進めることができるようになります。
第1位 Web会議/ビデオ会議
テレワークといえば、の代名詞となった「zoom」「Skype」など、複数人の顔を見ながら会議ができるWeb会議サービスはテレワーカーのみなさまが「役に立った」と感じているシステムのなかで多くの支持を獲得しています。これだけの支持を獲得した理由としては、新型コロナウィルス流行により、顔を合わせての仕事が難しくなったという環境が強く影響しているのではないでしょうか。
テレワークにおいては遠隔だからこそ報告や確認などの円滑なコミュニケーションを図り、仕事のなかで発生するズレを矯正していく必要があります。ですが、メールやチャットだけではどうしても伝わりにくい、そもそもチャットを使い慣れていない方には操作が難しく“伝える”ことに対してのハードルがあがってしまう可能性があります。
そんな状況だからこそ、相手を選んで「通話開始」を押すだけで簡単に相手と直接話すことができる「オンライン会議」が大いに歓迎され、一気に浸透したのではないかと考えられます。また、会議だけでなく「オンライン飲み会」など、直接会うことができない環境であっても仕事以外の場でのコミュニケーションツールにできるということで、大いに話題を呼びました。このように浸透した「オンライン会議」の文化は、遠くの人同士でも話すことができる便利ツールとして多くの支持を得たのではないでしょうか。
SaaSでコミュニケーションを円滑に
様々なクラウドサービスがあるなかで、テレワーカーのみなさまから多くの支持を得たのは人材管理と、ビジネスチャットやオンライン会議などの通信・コミュニケーションツールでした。報告・連絡・相談から資料や必要事項の円滑な共有はビジネスで最も重要な事柄のひとつです。また、テレワークで物理的に離れている状況では、組織や情報から孤立しない工夫が求められるのではないでしょうか。そんな状況の助けとなるのが、昨今さまざまなかたちでテレワークを支援してくれるSaaS(クラウドサービス)なのかもしれません。
今回はランキング形式ということで「役に立った」という声の多かったサービスを上位3位からご紹介させていただきました。
ネットワーク社会において、ますますサービスが充実していくSaaS。今回の調査で少数派だったサービスが、数年後には誰もが知るサービスになっている可能性もあります。「こんなクラウドサービスがあれば……」と思って探してみると、実は使い勝手のいいものがすでに存在していた! ……なんてことがあるかもしれませんよ?
これからも痒い所に手が届くサービスの登場により、テレワークやビジネスをサポートしてくれることが期待されます。便利なサービスを見つけたら積極的に使って、より働きやすい環境を作っていきましょう!
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