テレワーク・リモートワーク総合研究所

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記事の調査概要

調査方法:インターネット調査

調査対象:20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1044名

調査対象:2023年11月10日〜11月13日

リモートワークにおける利点といえば、オフィス以外でも仕事ができること。自宅やコワーキングスペースだけでなく、喫茶店やファミリーレストラン、さらにはオンライン環境さえあれば温泉旅館やリゾートホテルといったさまざまな場所でも働くことができます。

そんなリモートワークの普及に伴い、実際にオフィス以外で働くリモートワーカーも増えてきました。ですが、実際のところ仕事が一番はかどる場所はいったいどこなのでしょうか。今回は、一番仕事がはかどる場所についてアンケート調査を行いました!

元も子もない!? 働きやすい場所の1位はなんと……

今回の調査にあたって、まずは前述の通りワーカーの皆さんを対象に「あなたにとって一番仕事がはかどると思う場所はどこですか」というアンケートを行いました。その結果は下記の通りです。

Q.あなたが一番仕事がはかどると思う場所はどこですか?

上位の回答に挙がったのは「オフィス」の52.4%、続けて「自宅」37.8%、コワーキングスペース6%といった順となりました。“オフィス以外でも働ける”ことが大きな魅力だったリモートワークですが、一番仕事がはかどるとされる場所は、まさかのオフィスが首位となる意外な結果となりました。確かに、自宅でのリモートワーク環境の整備やコワーキングスペースの充実により、働き方の自由は増えてきています。

ですが、オフィスはそもそも働くことに特化した空間。そのための設備も十分に用意されているのはもちろん、逆に仕事と関係ないものが排除されていることで仕事に集中できるメリットがあります。また、いくら整備が進んだとしても自宅やコワーキングスペースでは賄いきれない部分が出てくるのは致し方ない部分でもあります。そんな環境と比べれば、仕事がはかどる場所ということでトップに挙がるのは自然なことと言えます。

職種・年齢によってはかどる場所が違う?

上記アンケートの結果をさらに分析するため、まずは職種別に回答を調査すると下記のような結果が浮かび上がってきました。

Q.あなたが一番仕事がはかどると思う場所はどこですか?(職種別)

仕事の内容を事務系とそうでない職(非事務系)に区分したところ、どちらもトップは変わらずオフィスではありますが、非事務系職の回答では2位の自宅との差が約5ポイント程度と少なくなっていることがわかります。

これは事務職の場合、例えば自宅で事務職の業務をリモートで行うとなると、まず業務に必要な備品や消耗品を買いそろえる必要が出てくることが要因ではないでしょうか。

これらはのちのち、きちんと使った額が経費で支払われるでしょうが、買い出しに行くだけでも手間が発生するのは確かでしょう。これは職場によるかもしれませんが、備品や消耗品があらかじめ揃えてあるオフィスのほうが事務職の場合、働きやすい環境であると言えるかもしれません。また、事務を行う際の確認事項が多くなる場合は人がいる状況ですぐに確認が取れる職場環境のほうが働きやすいという理由も考えることができます。

では、職種に加えて年齢別に調査を行うとどのような結果が出てくるのでしょうか 。

Q.あなたが一番仕事がはかどると思う場所はどこですか?(年代別)

まず、年齢別でアンケート結果を見ると「オフィスが最も働きやすい」と回答されている方は年齢が上がるとともに増加していることがわかります。一方で、20代を見ると「自宅のほうが働きやすい」回答されている方が45.9%とオフィスの41.5%を超えており、オフィスよりも自宅のほうがいいという意見が多くなっています。これは若い世代は、従来の働き方に依存することなく柔軟に仕事へなじむ姿勢が見て取れると言っていいでしょう。逆に高年齢層のワーカーは新しい環境を開拓するよりも働き慣れた場所で仕事をした方が実力を発揮できると考えている方が多いと分析することができます。

仕事がはかどる場所はひとつじゃない!

今回のアンケート結果により、20代をはじめとした若年層にとって働きやすいと感じる場所の多くは自宅、年齢があがるにつれてオフィスが働きやすくなるという真逆の結果となりました。

全体を見れば、最も仕事がはかどるとされた場所はオフィスではありますが、これは高年齢層にけん引された結果であると言えるでしょう。また、事務職と非事務職という大きな区分でも数字に変化があったことから「仕事がはかどる場所」は職種によっても、大きく分かれるのかもしれません。だからこそ、自宅やコワーキングスペースなど自分の実力が最も発揮できる場所を選んで仕事ができるリモートワークやテレワークは、個人の生産性を上げることができる有効な働き方のひとつとして、コロナ禍後も浸透しています。

場所や時間だけにとらわれず、リラックスしたり緊張したり……個性に合わせた働き方というのも、現代における仕事の最適解となるのではないでしょうか。

影山綾子

影山綾子

\記事のエビデンスとしてイラストやグラフを転載OK/

・ライター、メディア、新聞社の強い味方

・在宅勤務に関する情報発信メディア:テレワーク
・リモートワーク総合研究所
・年4回の市場調査。ご要望に合わせて設問の用意可能。

・運営:株式会社LASSIC(ラシック)

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