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大手SIerの下請け運用で消耗していませんか?運用保守専門企業への乗り換えでコストと品質を両立させる方法
「システム開発は大手SIerに依頼したものの、運用保守段階になったら担当者がコロコロ変わり、実際に作業しているのは名前も知らない下請け企業だった…」
このような経験に身に覚えはありませんか?もし、あなたの会社のシステム運用が、
- 費用ばかりかさんで、トラブル対応に遅延のリスクがある
- 担当者に聞いても、システムの詳細な技術仕様まで理解してもらえていない気がする
といった問題を抱えているなら、その根本原因は、システム運用の多重下請け構造にあるかもしれません。
この記事では、なぜ多重下請け構造がコストを押し上げるのか、そして、そこから抜け出すために「運用保守を専門とする一次請け企業」に乗り換えることが、どのようにコスト削減と品質向上につながるのかを詳しく解説します。あなたの会社のシステム運用を、より戦略的かつ効率的なものに変えるためのヒントが、ここに詰まっています。
なぜ、システム運用コストはそんなに高いのか?多重下請け構造のカラクリを解剖
多重下請け構造とは、システム開発や運用保守の現場でよく見られる商習慣です。お客様から直接依頼を受けた一次請け企業(このケースでは大手SIer)が、その業務の一部、または全部を、二次請け、三次請けと複数の下請け企業へ再委託していく構造を指します。一見すると効率的なようにも見えますが、実際にはお客様に大きな負担をかけているのが現状です。
コスト高の元凶?中間マージンの積み重ね
システムを運用・保守するためには、主に人件費、サーバーの維持費、ライセンス費用など、さまざまな費用がかかります。ところが、多重下請け構造の場合、実際に作業をする下請け企業の人件費に、その上位に位置する【すべての会社】の取り分(マージン)が何重にも上乗せされていきます。
例えば、中間マージンの積み重ねによって、実際の作業コストの2倍以上になるケースも存在します。この、積み重なったマージンも、あなたの会社の運用費用を押し上げている大きな要因の一つと言えるでしょう。
情報伝達のロスと、それに伴う非効率な対応
お客様からの要望や、発生したトラブルの報告は、まず大手SIerの担当者に伝えられ、そこから何社もの会社を経由して、ようやく現場の担当者に届きます。この伝達経路が長くなることで、情報伝達の遅延や内容の食い違いが発生しやすくなります。
「言ったことと違う作業が進んでいる」「前に説明したはずなのに、また同じことを聞かれる」といった状況が頻繁に起こり、問題解決に余計な時間がかかってしまいます。その結果、システムの停止時間が長引いたり、本来は必要のない手戻りが発生したりするなど、運用全体の効率を悪化させるリスクがあります。
責任の所在が曖昧になるという問題点
システムにトラブルが発生した時、「これは下請け企業の責任です」「いや、一次請けである大手SIerの指示が悪かったんです」といった具合に、責任の所在を互いに押し付け合うケースが見られます。お客様からすると「結局、誰が責任を取ってくれるのか」が曖昧になり、解決の糸口が見つけにくくなってしまうという問題があります。
運用保守に強い「一次請け企業」に切り替える3つのメリット
多重下請け構造のデメリットを解消し、システム運用保守を専門とする一次請け企業に【直接】依頼することで、これらの問題を根本的に解決できます。具体的にどんなメリットがあるのか、見ていきましょう。
コスト削減と、透明性の確保
中間マージンがなくなるため、人件費や固定費をダイレクトに削減できます。当社の実績では、年間で10%〜30%程度のコスト削減に成功した事例もあります。さらに、運用保守を専門とする企業は、費用の内訳を明確に示す傾向があるため、「何に、どれだけの費用がかかっているのか」が、一目でわかるようになります。無駄な支出をなくし、浮いたコストを、システムの機能改善や新しい開発に投資できるようになる。つまり、より戦略的なお金の使い方ができるようになるんです。
品質と対応スピードの向上
運用保守を専門とする企業は、システムの安定稼働と改善に特化した【プロ】です。長年培ってきた技術的な知識があるので、トラブル発生時の原因特定や、解決策の提案もスピーディー。お客様の声を直接聞くことができるため、ちょっとした改善や、日々の運用における課題にも、柔軟かつ迅速に対応できます。まるで、あなたの会社のシステムを熟知した専属チームが、常に最適な状態を保つためにサポートしてくれるような、そんな安心感を得られるでしょう。
情報共有のスムーズ化と、揺るぎない信頼関係の構築
窓口が一本化されることで、情報共有が格段にスムーズになります。あなたの会社のビジネスを深く理解し、システムの歴史や特性を熟知した担当者が一貫して対応するため、「過去にも同じようなトラブルが発生したことはないか?」「今回の改修は、他の機能に影響を与えないか?」といった、本質的な議論が可能です。
単なる「言われたことをやる」作業依頼にとどまらず、長期的なパートナーとして、共に事業を成長させていくための、強い信頼関係を築くことができるでしょう。
乗り換えを成功に導くための5つのチェックポイント
「一次請け企業に乗り換えた方が良さそうだけど、どこに頼めばいいんだろう…?」
いざ乗り換えを検討する際、どの企業に依頼すべきか、迷ってしまうかもしれません。そこで、新しい運用保守企業を選ぶ際に、確認しておきたいポイントをまとめました。
- 技術力と専門性
- 【質問例】「当社のシステムは〇〇という開発言語で作られていますが、御社では、同じようなシステムを運用した経験はありますか?」
運用保守には、開発言語だけでなく、サーバーやデータベース、ネットワークなど、幅広い知識が求められます。あなたの会社のシステムと同じ技術を持つ会社を選びましょう。
- コスト体系の透明性
- 【質問例】「見積もりの内訳を詳しく教えていただけますか?追加費用が発生する場合は、どんな時ですか?」
「運用費用一式」といった曖昧な見積もりではなく、人件費、サーバー費用、ライセンス料などが明確に記載されているかを確認しましょう。
- 柔軟な対応力
- 【質問例】「もし、夜間や休日にトラブルが発生した場合、どのように対応してもらえますか?連絡してから、どれくらいで対応を開始できますか?」
運用保守の現場では、予期せぬ事態がつきものです。緊急性の高いトラブルにも、柔軟に対応できる体制が整っているかを確認しましょう。
- 情報セキュリティ体制
- 【質問例】「お客様のシステムやデータを、どのように安全に管理していますか?セキュリティに関する認証は取得していますか?」
個人情報や機密情報を扱うシステムの場合、セキュリティ対策は最重要項目です。第三者機関の認証を取得しているかなど、具体的な対策について確認しましょう。
- コミュニケーション能力
- 【質問例】「担当者の方とは、月に何回くらい打ち合わせをしますか? 定期的な報告会はありますか?」
技術力と同じくらい大切なのが、担当者のコミュニケーション能力です。専門用語ばかりで説明するのではなく、お客様の言葉で分かりやすく説明してくれるかどうか、こちらの意図を正確に汲み取ってくれるかどうかを判断しましょう。
まとめ|システム運用は「動けばOK」ではない
システム運用は、単に「システムが動いている状態を維持する」だけの作業ではありません。あなたの会社のビジネスに影響を及ぼす、非常に重要な投資です。
もし、今の運用体制に少しでも不満を感じているなら、それはシステム運用を見直す絶好のチャンスです。運用保守に強い一次請け企業への乗り換えは、多重下請け構造から生まれる無駄をなくし、あなたの会社のシステムを、より効率的で安定的なものへと改善するための、第一歩となるはずです。
私たちは、お客様のシステムが抱える課題を深く理解し、コスト削減と品質向上を支援する、信頼できるパートナーでありたいと考えています。
「ウチの会社の場合、どれくらいコストを削減できるんだろう…?」
少しでも気になったら、まずは専門家による無料診断を受けてみませんか?