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吉本興業で35年!竹中イサオの“泣く子も笑う”処世術-Vol.15

竹中イサオ

お笑いの総本山、吉本興業のプロデューサー生活13,000日、5,000人の吉本芸人と渡り合った竹中イサオの処世術コラム。社内外、業界内外からの悩みや疑問、提案に対してボケとツッコミでビシビシ返していきまっせ!

竹中 功(たけなか いさお)

1959年大阪市生まれ、吉本興業で約35年間タレント養成やイベント・映画製作を担当。数々の謝罪会見をこなした「謝罪マスター」でもある。
単行本「よい謝罪 仕事の危機を乗り切るための謝る技術」(1,400円+税)、日経BP社より好評発売中!

相談:「休日でも仕事のことが気になり憂鬱なんです・・・。」(大好き銀シャリさんより)

あけましておめでとうございます。皆さん、お正月はどうされてましたか?
私は年末に大掃除や断捨離をし損ねたので、新年三ヶ日も本や資料にまみれたままの生活でした。

今回のご質問は、昨今マスメディアでよく使われている「『ワーク・ライフ・バランス』が重要」ってやつですね。
「ハイ、そんなのは仕事の都合を考えたら不可能です!」なんて言う人が多いとよく聞きます。
悲しいことですね。

私にしたら「『休日』とは、『仕事』をしていた頭や体を休ませたげる日」と言う定義です。「休日には、趣味や家族サービスに頭や体を使いましょう!」ってところですわ。さすがに「休日に仕事をたくさんして、同僚に差をつけよう!」なんていうのは懐かしい昭和の物語、今やいてないですよね?

やはり「休日」には一日中、頭も体も使わずダラっとしていたり、運動や買い物をしたり、読書や映画鑑賞して、気分転換やクールダウンをするのが大事です。でないと「仕事」の調子も悪くなりますよね。言うたら「エネルギーをチャージする時間」という大切なものであります。なのに、頭と体の休息にならない「よくない休日」になってしまったら翌日以降の頭も体もおかしくなるでしょ!

ここですね、大事なのは。

「憂鬱」が「休日」の邪魔をして「損した休日」になると、「休日」だけではなく、「日常」さえ崩しよるって事です。実際に「憂鬱」は「人間の敵」とも言えますが、どこからともなく、現れ出てきますなぁ。でも何がどうあれ、健康な心身があってこそ、何に対しても向かって行けるものです。少なくとも「休日」はそういうものに充てたいものです。

ところで、質問をくださった「大好き銀シャリ」さんは「仕事離れ」しにくい職業なんですかね?

私が営業部門にいた時は、電話をしてアポを取ってセールスのために訪問するのが業務やったんですが、「休日」にいくら悩んでも憂鬱になっても、電話もつながらないし、訪ねる先もありません。その時は何の気兼ねもなく休めていたもんです。

しかし、私の公務員の友人は、「緊急非番召集」などがあるので、家族と12泊の旅行にさえ行ったことがないと言います。

吉本興業の芸人も、全員が個人事業主なもんで、来た仕事をなかなか断れません。芸人だけでなく、クリエイター、職人さんなど他の個人事業主の方だって、突然、仕事の依頼も来ますし、締め切りまで時間がない無茶振りな仕事もよく来ますよね?その仕事を断ることもできるでしょうが、次の仕事が来なくなるかもしれません。

1980年代初頭の「漫才ブーム」の真っ只中、あまりにも忙しすぎた西川のりおさんが、会社に「少し休みが欲しいです」と申し入れたところ、担当課長は「はい、分かりました。ずっと休んでたらええよ。スケジュール真っ白にしとくわ!」と答えたようです。厳しい世界ですわ。

かく言う私も、三十数年間の吉本興業でのサラリーマン時代のほとんどは、緊急事態に備える「危機管理広報」担当をやっておりましたんで、「休日」にも「仕事」の事を気にしなくてはならず、1日中自宅にいるとか、家族で公園に行くとかの「休日」らしい「休日」はなかったのです。
社内の110番か119番かと言われるような立場で、突然起こるあらゆる事件・事故や病気の受付、その対応、処理、謝罪などが仕事で、それらを一人でやっていました。もちろん毎日、365日です。
起こったことはと言えば、「芸人が急病で仕事を休んだ」「芸人が経営してる店で食中毒発生」「暴行容疑で逮捕!」などなど思い出したらキリがないですわ。起こったことによって「芸人がどうなるのか?」「番組への迷惑はどんなもんか?」「社会にはどんな影響を与えるのか?」などが「悩み」でした。そういう意味では、毎日何がやってくるのかを心配していると、当然「憂鬱」でもありました。

では、どうやって私が「憂鬱」を撃退していたか?

ひとつには、「憂鬱」の原因を「仕事」のせいだけにしてはいけないのです。
その考え方で損するのは自分自身です。
大事なのは、自分の中で「仕事」と「休日」を合理的に割り切ることです。

あなたの持つ時間は1日=24時間以上に増えません。限られた時間の使い方、優先順位を付けねばなりません。寝る時間もめっちゃ大事なんです。

参考になるかな?アメリカコメディ映画好きの私のおすすめ、アダム・サンドラー主演「もしも昨日が選べたら」(2006年公開)は、とあることで自分の時間をコントロール出来るリモコンを手に入れた主人公が、面倒な仕事の時間は早送り。美女とすれ違う時にはスローモーション。うるさい妻にはリモコンを向けて「ミュート」ボタンを押す。やがて過去や未来に行ったり来たりするようになり、改めて自分を見直すことになる。という作品です。

たとえばこんな「時間のコントローラ」を、あなたも持っているとイメージしてみてはどうですか?

いろんな目的を考えたら、「休日」も「仕事」もどっちもが大事なことはすぐに分かると思うわ。
まさに「ワーク・ライフ・バランス」とは「仕事と生活の調和」ってことやん。もちろん全てを自分一人で決められるものやないかもしれへんけど、ここは「個」がしっかりしないと始まらない。もちろん人間は一人で生きているわけではないので、周りのみんなも助けてくれるはずです。

休日」をしっかり取れる人はそれを「自分次第」と言い、「休日」を上手く取れない人はそれを「仕事次第」と言いますな。私に言わせたらどっちも「自分次第」やと思ってますわ

さてさて、「休日」と「仕事」の Dash Buttonは自分の手の中にあるのが肝やねん。

一回きりの人生、自分の時間を動かす「コントローラー」を上手いこと使わな損やで!


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イサオの単行本が発売されました!

「よい謝罪 仕事の危機を乗り切るための謝る技術」(日経BP社 1,400円+税)


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